上映されていた映画館は、権堂商店街の一角にあるイトーヨーカドー5階のゲームセンターの隅に併設されたシネマポイントでした。 席数80の小さな映画館で、座席は後方にしたがって段差があり設備は良いのですが、スクリーンに対し横に16列と広がっており、両端ではスクリーンがかなり見難いように思われました。
でも、渋谷のアップリンクと比べると椅子はぜんぜん良いです。^^;
映画は、薄井さんという親子でダライ・ラマ法王にかかわり信頼を得ていたカメラマンが、6年にわたって撮り続けた映像を映画にされたものようです。
中国による弾圧、中華思想への強制同化、インドへの亡命など数々の問題を抱えながら、平和と信頼が大事だと日頃言い続けている法王の姿には共感できるものがあり、私は日本国内で行われたダライ・ラマ法王講演会に数度行き、その時と同じ感動が得られるものでした。
映画は、東京都内であろうか、街頭で若者を中心に法王への質問をし、それに法王が応えると同時に、講演の模様やチベット亡命政府の現状などを交互に写すもので、東日本大震災直後頃までの映像のようでした。
質問する日本の若者の話す内容や言葉がいやに俗っぽく感じられ、日頃安易に暮らし生きることを考えていないなと思わせるものがある反面、チベット亡命政府の教育システムは亡命で親のない子も年長者がきめ細かい支援をし、皆今の生活に満足し、もっと勉強して国の役に立ちたいと言っているのでした。
言い方がきついかもしれませんが、画面に出てきた日本人の目は「死んだ目」、チベットの子供たちのそれは「輝いた目」でした。
ダライ・ラマ法王は、講演の最後に日本人の若者に対し、英語を学んで海外、特に低開発国へ行って現地のために働くことが人格形成に役立つとよく言っており、この映画の中でも話されていました。
「武力」では何も平和になることはない。 「自分を大事にすること」、「他人を信頼すること」に優るものはないと説くのです。
今、日本政府は、戦争法案の成立にむけて躍起になっています。 法案が通ったからといって、すぐに戦争に出るものでないと言うが、アメリカの言いなりになって日本の資産や装備、人員を無為に提供するという所作であり、その見返りとして日本企業や政治家、官僚へ相応の資金が還流されるのです。
何が何でも戦争法案を通そうとする自民党や公明党の議員達が、この「ダライ・ラマ14世」を見て、政治家として何が欠け、何を思考しなければならないか考えてほしいと思うものです。
公明党の支持母体は「創価学会」であり、「創価学会」は仏教の一派でしょう。 仏教の理念を説くダライ・ラマ14世と共通する部分は多いはずであり、自民党と徒党を組むことはないはずです。 自民党と一緒に戦争をしたがるということは、公明党も創価学会も平和を求めるための政治団体かつ宗教団体ではないということなのです。
自民党と一緒に利権を追うだけの、みかじめ料を集めるだけのヤクザと同等の一団と言えるでしょう。
いつもながらFacebookからの写真です。
信濃毎日新聞にこんな記事がありました。
地元出身の務台とか言う衆議院議員が松本市に圧力をかけて撤去させたそうです。 ここにも基本的人権を阻害する自民党の政治家がいるのでした。
本映画を見逃したという方は、
上越市にある、上越高田館で近日上映を予定しているようです。
再び、長野へはしなの鉄道北しなの線のシルバー定期券で行ってきました。
電車に乗って、車輛の乗降口の上に広告用のディスプレイがあることに気づきました。 都内の山手線の車輛などには、ビルトインされたディスプレイがあり、行き先表示や広告、ニュースなどが表示されていますが、後付でしなの鉄道の車輛にもついたようです。 でも広告での利用が主なのでしょう。
また、映画館まで歩いていて、長野市役所近くに鍋屋田小学校という学校があることを知り、その校庭脇にはかなり古い藤棚が歩道の上にありました。 鍋屋田小学校は創立111年だそうです。 自動車を使わないと、このように新しい発見がどこにもあるものです。
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