お知らせ

お知らせ

*自戒を込めて-> テレビ(大手メディアを含め)はバカ箱ウソ箱ニュースやワイドショーからは嘘を植えつけられるし、思考痴呆にもなります。

日本の政治や社会を、自分の眼で見て、自分の頭で考えるようにしたいものです。





「公共放送」と名乗っているNHKや態勢迎合の低俗局(フジサンケイや読売)、大手新聞社(朝日・毎日)等は時の政府になびくような番組や紙面作りをし国民を騙し洗脳しているのです。 「ゴミ箱」同様の「マスゴミ」情報は信用に値するものであるか、自分の頭で判断したいものです。

*ネットニュースにも、偏狭(偏狂)新聞社やテレビ局のものが掲載されています。 やみくもに信用しない、鵜呑みにしないことが大事ですね。

*東京新聞(中日新聞)、日刊現代、信濃毎日新聞、長周新聞などややローカルなメディアから、今の日本をチェックしましょう。



人と防災未来センター

*2012年6月、ブログ「続・黒姫高原はんぐろ日記」を開設し、自宅サーバで運用してきたブログ「黒姫高原・はんぐろ日記」の記事等をこちらへ移行しました。 2012年5月以前の記事に載せた写真等はおいおい移行しようと思っていますが、当面ブランクのままの表示となっています。 また従前から開いていたホームページ「黒姫高原・コム」は2015年1月に閉鎖しました。

*過去に所有したドメイン名 kurohimekogen.com, kurohime.com, kurohime.info は順次放棄し、当ブログへの転送設定も停止しております。

*新聞の切り抜き等で拡大表示しても文字の判読が難しい時があります。 そのような場合は、切り抜き画像をパソコンにダウンロードしてから表示されると読みやすくなります。

*お問い合わせメールは、kurohimekogen●gmail●comへ(●は文字を入れ換え、すべて半角で)

*↓時々、先日付の投稿があります。
 下へスクロールして直近の投稿を確認して下さい。

***掲載した主な画像(写真)の上にカーソルを置きクリックすると拡大されて文字が読みやすくなり、さらにクリックするか当該画像右上のXをクリックすると元のサイズに戻ります***


(間もなく参議院議員選挙がはじまります。)
25年デフレが続いている日本で、自公政権は国民の生活を一顧だにせず、消費税に見られるように搾取を続けています。 彼らは与党政治屋や大手企業経営者の栄華が維持されれば良いと思っているのです。 一般市民が現状をよく見定めて、我々の生活の底上げを真面目にしてくれる政治家を選ぶ必要があります。
自民党、公明党に加え、彼らの補完勢力である、維新、国民、参政党などにも騙されてはなりません。 頼りないですが立憲、共産、社民、れいわ新選組の候補者の中から選びましょう。

2006年12月31日日曜日

2006年大晦日

シュトーレン


 クリスマスのシュトーレンを焼いて、あちこちに差し上げたら手元に何も残ってないと気づき家内は再び焼いた。 香りのある紅茶と薄くスライスしたシュトーレンはともかく美味しい。


大晦日の料理


 そして、ご近所さんとの大晦日の宴のために準備した料理。 サツマイモとブラックカラントのサラダ、チーズとクネッケ、スライスしたシュトーレン、卵とツナのウエボス。 これにリオハのワインだ。

黒姫山
 昨夜、わずかながら降った雪で黒姫山は早朝から全面白く輝いていた。 多少雲があるものの飯綱や妙高も綺麗に見えていた。


前山ゲレンデにて

 そして、久しぶりに帰った息子と黒姫のゲレンデへスキーに出かけた。 1年ぶりのスキーに体がついて行くか心配であったが、転ばずにどうにか滑ることが出来た。 しかし、数日前に営業を再開したスノーパークだが、雪不足で滑走面が限られ、しかもブッシュや土が見えそうな箇所もあった。

 前山の第3を中心に滑ったが、一時クワッドへ行った息子は狭いバーンに雪面が荒れており、すぐに前山へ戻って来てしまった。 係員がスノーダンプを使って、脇の雪をかき集め土色になりかけていた滑走面にまいている光景にも出会った。

 ここしばらくは降雪の予報がなく、このままだとピステによるゲレンデの養生も出来ないであろう。 ゲレンデ関係者は、まだまだ雪不足に悩むことでしょう。



2006年12月30日土曜日

黒姫の水でパンを焼く

キューバンブレッドとファイブグレーンブレッド

 道の駅「天望館」で販売している黒姫高原牧場バターと牛乳、黒姫の水を使って家内がパンを焼いてくれた。 キューバン・ブレッドファイブグレーン・ブレッド。 なかなか美味しく噛み応えのあるパンであり、この旨みを楽しむためには余計なものは何もつけない。 黒姫牧場の乳製品と水も、このように黒姫の売りになる筈だ。


飯綱と戸隠と黒姫 
 さて、一昨日から降っていた雪は、昨日の昼で止んでしまい、昨夜は星空が見えていた。 今朝方再び雪が降りブルが除雪に来たものの、間もなく止んでしまい、日中は晴れ渡り3月頃の温かい陽気になってしまった。 従い、せっかく積もった雪はどんどんとけているが、営業を再開したスノーパークのゲレンデ状態はどうであろうか。

 雪不足が、スキー人口減少に拍車をかけるのではと懸念されてしまう。


クリスマス期の音楽、三度

JAMES GALWAY'S CHRISTMAS CAROL

 クリスマスはとうに過ぎたのだが、別のCD棚にアルバムが見つかったので三度(みたび)載せてみた。 来年のこの時期に聞く音楽として参考になればと思う。 ただし、リリース(購入)時期は10年以上前でかなり古い。

 まず、ジェームズ・ゴールウェイのクリスマス・キャロルだが、誰もがクリスマスの雰囲気をゆっくりと味わえるアルバムだと思う。 きよしこの夜、グリーンスリーブス、G線上のアリア、アイ・ワンダー・アズ・アイ・ウォンダーなど、クリスマス節に合わせたコーラスやゴールウエイのフルート曲が収められており、静かに降誕節を過ごすにはベストチョイス。


JAMES GALWAY'S CHRISTMAS CAROL 
1.Silent Night

2.Shepherd's Pipe Carol

3.Air from Suite No.3 in D

4.Fantasia on 'I Saw Three Ships'

5.Greensleeves

6.Zither Carol

7.The Holy Boy

8.Patapan

9.Past Three O'clock

10.Sinfonia from the Christmas Oratorio

11.Ave Maria

12.Chorale from the Christmas Oratorio

13.I Wonder As I Wander

14.Sheep May Safely Graze

15.Jesus Christ the Apple Tree

16.We Wish You a Merry Christmas


GRP CHRISTMAS COLLECTION

 これは、比較的軽快な演奏のジャズ曲が収められているアルバムである。 たぶんGRPグループに所属しているアーティストの演奏だと思う。 R&BやRockのような五月蝿さはなく、収録曲はごく一般的なもの。

1.LET IT SNOW! LET IT SNOW! LET IT SNOW!

2.ANGELS WE HAVE HEARD ON HIGH

3.THE FIRST NOEL

4.BLUE CHRISTMAS

5.O COME ALL YE FAITHFUL

6.O HOLY NIGHT

7.THE EARL OF SALISBURY'S PAVANE

8.CHRISTMAS TIME IS HERE

9.I'LL BE HOME FOR CHRISTMAS

10.I WONDER AS I WANDER

11.JESU,JOY OF MAN'S DESIRING

12.LET THERE BE PEACE ON EARTH

13.WE THREE KINGS OF ORIENT ARE


TAKE 6

 こちらは、黒人6人によるアカペラというのか、ジャズ・コーラスでハモっている感じがとてもいい。

 ゴスペルほど賑やかさがなく、これも比較的静かに聞こえる。

1.SILENT NIGHT

2.OH! HE IS CHRISTMAS

3.HARK' THE HERALD ANGELS SING

4.AWAY IN A MANGER

5.AMEN!

6.THE LITTLE DRUMMER BOY

7.'TWAS DA NITE

8.SWEET LITTLE JESUS BOY

9.GOD REST YEMERRY GENTLEMEN

10.O COME ALL YE FAITHFUL



 あまり軽い音楽は嫌だという向きには、Alfonso X の Santa Maria などどうであろうか?

2006年12月29日金曜日

やっと真っ白な雪景色になりました

魚勢

 荒れて来るという天気予報に、昨日は、仁の蔵で地元産の蕎麦を食べた後、正月料理の準備をしようと、久しぶりに日本海側の直江津へ魚を買いに出かけた。

 妙高高原にも雪がなく、上越や高田へ来ると車についている温度計は10数度を示しており暖かい。

 魚勢という名の大きな魚屋へ来るのは数年ぶりであろう、店構えが大きく変わっていた。 暮れは朝5時半からの営業とあるも、平日であったためか客の数は少なかった。

 名立のをはじめ、タラ、富山を代表するというブリの子供であるふくらぎつぶ貝など。 カニは値段があまりに高いので、せいこがにという小さな蟹を買った。 せいこがには、ズワイガニのメスのことを云い漁の期間が限定されている。 小さいけど味はかなり良い。 タラは、鍋物用だと思っていたら、煮物にいいと聞きさっそくやってみた。 淡白でこれも美味しい。

雪景色


 日中は、雨や霰、雪が交互に落ちるような天気であったが、夜になって雪が落ち始め、道に薄く積もった雪を踏むと、キュツキュツと鳴っていた。

 今朝6時、行善寺さんの鍾と同時に、除雪に来たブルの音で目が覚めた。
 昨夜から降った雪は10~20cm位であろうか、今まで見えていた畑の土や枯れた草などは消えて一面白一色となった。

雪景色


 9時頃、雲が切れて日が僅かに差し、青空も見え出した。

 黒姫山も望めるかなと思いきや、たちまちのうちに雪雲が張り出してきて、山々の景色は隠れてしまい、再び雪降りの世界に舞い戻ってしまった。


2006年12月28日木曜日

野尻湖フォーラムNo.38が届く

 町内にもゲレンデにも殆ど雪がなく、町内のあるホテルでは、千数百件の宿泊キャンセルがあったという噂を聞いた。 今日起きてみたら山に雪雲がこめてきたので、待ちに待ったまとまった雪が降りそうだが、正月休みに雪を楽しむ人の期待にこたえられるか、これこそ神頼みであろう。

 一昨日、野尻湖フォーラムの38号が届いた。
 今回の記事は、1.野尻湖とナウマン象 2.候補者松木重博氏に聞く 3.野尻湖への思い 4.ホタルの好きな環境 である。

 町民から新たに町政を託された松木町長に選挙前の11月7日に懇談し、その内容を要約した記事に、まず目がとまった。
 松木町長は町政に経済原理を導入しようと、町民から支援されたわけだが、まだこの時期は町が抱える諸問題を認識はしているものの、明確な意思表示はされていなかった。
 ただ、野尻湖の桟橋問題のようなルール違反、産廃処理場問題やバス釣りなどの環境破壊に対しては、明確に反意を示しておられた。

 さて、松木町長の就任後、我が家で身近に思えるようになったのは、郵便受けに入れられた一通の挨拶状であった。
 この冬の時期になると、各家庭も町も除雪作業が大きな仕事になるわけだが、この挨拶状は、用地への雪の押し込みについての依頼状であった。 今までは暗黙の了解事項だと、十数年にわたって除雪のブルが押しこくった雪を我が家の畑に捨てて来た。 やむを得ないであろうが、ブルが縁石を壊したり石ころを畑に撒いたり、少なからず被害はある。 畑といっても宅地種目で固定資産税の減税がなく、処置として問題があるのではと、前町長に申し入れをした。 しかし、除雪は集落の問題だと言って真摯な回答がなかった。

 そもそも町道の除雪作業は建設業者などに委託しているので、作業等にかかわる問題は業者が解決すべきという理解が役場にあったらしいが、委託者としての町役場に管理責任があると考えるのが至極当然である。

 そういう考え方が変わってきたこと、そして、「挨拶」が出来るようになったのは、大きな進展であろう。 税金の問題は別にしても、まずは挨拶があったということで、新町長になって町が変わって行くであろうと期待が持てるようにも感じた。
用地への雪の押し込みについて(お願い) - 町役場からの配布文書



 次に、野尻湖ナウマンゾウ博物館の学芸員である中村さんが、信濃町のホタルが生息している環境について書かれていた。 6月から7月にかけて町内でホタルをよく見かけるが、こんなにも多くの場所に生息しているとは知らなかった。
・戸草の芋川用水
・戸草の田用水
・古間の西用水(古間霊園西側)
・六月JR踏切南側の水路
・稲付・貞林寺裏の沢
・柏原のサンスケ沢
・柴津の斑尾川

 記事の最後で、「信濃町はホタルの楽園」としめくくっておられるが、我が家の下の小さな沢でもホタルを見かけることがあるなど、本当に信濃町は宝庫だと思う。 町興しの一策にもなろう。 ともかく、大事な自然環境を破壊しないように注意したいものだ。

2006年12月27日水曜日

ポール・ウインター Paul Winter

マドレーヌ

 クリスマスにあわせたケーキに続いて、今日はマドレーヌを焼いてくれた。

 マドレーヌと聞くと、在り来たりのケーキだと思う人が多いだろう。 しかし、我家のマドレーヌは一味も二味も違う。 一般的には神田精養軒のマドレーヌが知られているが、おもっ苦しくなく、ほのかな香りがある手作りのマドレーヌほど優るものはない。

 まず材料が選ばれたもので、その一つが、信濃町インター脇の道の駅で売っている黒姫牧場のバターである。 家庭で作るものには、香料など余分な添加物がないのもいい。

 そのままでも美味しいが、蜜を加えたミルク煮にすると、その味が一層際立つ。


 さて、パンやケーキの話題になると、菓子パンや生クリームや甘いベリーがのったケーキを殆どの人は思い出すだろうが、本当にパンやケーキを味わうなら、極めて単純に作られたものがいい。

 かつて、イギリスの普通列車内で売っていた雑穀のパンやバースのサリーランハウスのパンはそのままが美味しかった。

 それ以来、パンは基本的にバターやジャムをつけずに味わうようにしている。 そうは云ってもホテルの朝食に出るパンはあまり旨みがないので、軽くぬって味をごまかして食べることがある。


Celticsolstice

 本題に入ろう。 クリスマスの時期にふさわしいと思う音楽に、ポール・ウインターのアルバムを入れるのを忘れていた。

 ポール・ウインターは、ソプラノ・サックス奏者で、若い頃はジャズプレーヤーとして知られ、初期の頃はボサノバなどブラジル音楽にも傾倒していたが、後半は、地球賛歌、地球交響楽と言えるような、地球上の生きとし生ける物全てを尊び讃え、優しくて豊かな旋律を聞かせてくれる音楽活動をしている。

 アルバムには、鯨の鳴声をサンプリングしたWHALES ALIVE、グランドキャニオンを歌ったCanyon Lullaby など自然に根ざしたものが殆どで、そのタイトルの一部を次に挙げてみた。

WHALES ALIVE

Canyon Lullaby

WOLF EYES

MISSA GAIA / EARTH MASS

Spanish Angel

EARTH - VOICES OF A PLANET

SUN SINGER

PRAYER FOR THE WILD THINGS

ICARUS

CANYON

Solstice Live! (A Celebration of the Winter Solstice)

ANTHEMS



Celtic Solstice そして、今の時期にふさわしいであろうと、その一覧の中からCELTIC SOLSTICEを選らんでみた。

 ソプラノサックス、イーリアンパイプ、ホイッスルなどの音が、ある時は心に響き、ある時は物悲しく響き渡るのである。

 時に、ボサノボ風の軽快なリズムが聞こえてくるが、アイルランドの詩人であるイエイツ(Yeats)の詩を歌うGOLDEN APPLES OF THE SUNという、Karan Caseyという人(女性)のボーカルの曲が宇宙全体を讃えているようで、特にいい。


 彼の音楽活動は、四旬節、特に夏至(Summer Consort)と冬至(Winter Consort)にあわせたコンソルトが中心で、ニューヨークのSt.John the Divineカテドラル(聖ヨハネ大聖堂)で毎年(1980年以来)コンサートが開かれている。

 特に12月に行われるコンサートは盛大らしく、毎年行きたいと思い、チケットの予約まではするが、ニューヨークの冬の寒さと東京以上の混雑に、ついつい二の足を踏んでしまっている。(一覧のSolstice Live!が1992年12月?に収録されたライブ・アルバムで、最後にクリスマス曲アデステ・フィデレスが聞こえてくる)
GOLDEN APPLES OF THE SUN

I went out to a hazel wood,
Because a fire was in my head,
And cut and peeled a hazel wand,
And hooked a berry to a thread
And when white moths were on the wing
And moth-like stars were flickering out
I dorpped the berry in a stream
And caught a little silver trout.

Well I had laid it on the floor
I went to blow the fire flame,
But something rustled on the floor
And someone called me by my name,
It had become a glimmering girl
With apple blossom in her hair
Who called me by my name and ran
And faded through the brightening air.

Though I am old with wandering
Through hollow lands and hilly lands
I will find out where she has gone
And kiss her lips and take her hands;
And walk among long dappled grass,
And pluck till time and times are done
The silver apples of the moon,
The golden apples of the sun.


2006年12月26日火曜日

クリスマスの話題をもう一つ

 クリスマスに関連した話題をもう一つ書こう。
 今春、ユネスコ世界遺産の一つであるサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の道(カミーノ)を歩いて来たのだが、レオンというスペインの中では比較的大きな都市のカテドラルで、キリスト生誕を題材にした大理石を彫ったであろう壁画を見た。
 馬小屋で誕生した場面を題材にした絵や彫刻は色々な場所で見るが、この教会の壁画はあまり見ることのないもののようです。
レオン・カテドラルの壁画 カテドラルの正面の小さな扉から中に入ると、薄暗い広場になっており、左右を見上げると大きなステンドグラスが輝いている。 通路は両サイドにあり、真ん中は大きな部屋のようになって、その両脇に階段になった席が前方へ続いていた。 パイプオルガンがあったので、聖歌隊が座る席なのであろう。 主祭壇は、はるか前方にある。
 そういった内壇の入口の両脇にこの壁画はあった。 2つが一組となって左右それぞれにある。 まず左にある一組だが、左のが、マリア誕生の場面、そして、右のが、マリア受胎告知の場面である。

レオン・カテドラルの壁画 右側にあるもう一組は、左がキリスト生誕、そして、右が3人の博士の訪問。 行き合わせたドイツ人の説明で確証はないのだが、たぶん合っていると思う。
 右(このエントリーでは下段)の2つは比較的どこの教会でも見られる構図だが、左(このエントリーでは上段)の2つはかなり珍しい(と思う)。

 教会内の撮影は禁止されていたし、小型カメラではフラッシュの光が届かないので、撮影は難しかったのだが、たまたま地元の名士であろうか、結婚式が催され、正面の大きな扉が開いていて、参列者に混じって運よく撮れたものである。

 さて、カテドラルだが、通常の教会には司祭もしくは神父と呼ばれる聖職者がいる。 この司祭の精神的指導者および組織上の上司というのが、司教と呼ばれる聖職者なのだが、この司教がいる教会をカテドラルと云う。 大聖堂という言い方もあるらしいが、建物が単に大きいというふうに誤解されるので、相応しくない。

レオンという町の位置はこちらを。 首都マドリッドは右下になる。




2006年12月25日月曜日

クリスマスの音楽

久しぶりに晴れた黒姫


 今日は、久しぶりに晴れた朝を迎えましたが、明日は曇のち雨の予報。

 28日頃には雪マークがありますが、辛うじて積もった雪が雨でとけてしまえば、ある程度まとまった雪が降らないとゲレンデ営業を続けるのは難しいでしょう。

 今日はクリスマス

 この時期に聞く音楽となると、「きよしこの夜、赤鼻のトナカイ、スレイベル」などポピュラーな曲名がうかび、我々の年代だと、エルビス・プレスリーやビング・クロスビー、フランク・シナトラ、ペリー・コモなどの歌声が思い出される。

 そこで我が家のCD棚を見てみた。 クリスマスとタイトルしたものは、Aled Jones 、 JAMES GALWAY 、 Take 6 、 KIRI TE KANAWA 、 Choir of York Minster 、 あとはウインダム・ヒル・レーベル(Solstice) 、 少し変わった所では、Hawaiian Slack Key Guitar などである。

 グレゴリアン・チャントや中世音楽もあるのだが、宗教っぽくなってしまい、やや気を張り詰めて聞くようになってしまう。

to drive the cold winter away to drive the cold winter away
 こんなリストの中で、家の外は雪、内にはクリスマスツリーを飾った部屋に暖炉の火が輝く、そのようなファンタスティックな空間を思い浮かべた時、カナダの歌姫と呼ばれるロリーナ・マッケニットの歌声が一番心に響くと思っている。


The Visit The Visit ハープを弾きながら、聞こえるピュアーな彼女の歌声は、流離の民であったケルトの昔人を彷彿とさせるものがある。
 上段の絵は、To Drive the Cold Winter Away というタイトルのアルバムで、下段のは、The Visit という「幸せの訪れ」を予感するクリスマスに相応しいタイトルである。

 なお、現在、9年振りにリリースしたAn Ancient Muse というアルバムが販売されているが、これはケルト人が中近東からモンゴルまで流離っていたという世界に思いをはせて書かれたもので、東洋的あるいはアラブ的な雰囲気が一杯のアルバムになっている。


AbbaPater

  さて、この時期には、ローマ・カトリック教会の宗主である教皇のクリスマス・メッセージが日本のメディアでも報告されることがあるが、今年は何も聞こえて来ない。 そこで、こちらのサイトを見てみた。

 しかし、どれがクリスマスのメッセージか分からない(たぶん2007年と記されたもの?)。 現教皇は、指導力からも、カリスマス性にも欠けているということであろうか、日本のメディアは関心を持たなくなったのであろう。

 さて、前教皇パウロII(John Paul II)世の挨拶や説教などの生の声と演奏をミックスした、アバ・パーテル(Abba Pater)というCDアルバムがある。

 殆どラテン語のメッセージなので内容は全く分からないのだが、パウロII世の力強い声とバックに流れる音楽がよく調和して、何か元気にさせてくれる雰囲気がある曲であり、これもクリスマスに相応しいCDアルバムだと思う。

 アルバムの曲(というかアナウンス)のタイトルは、
1. 主の顔を尋ね求めよ

2. キリストこそ自由

3. ことばは肉となった

4. アバ・パーテル

5. 聖霊よ,来てください

6. 父よ,わたしたちをゆるしてください

7. 愛のあるところに神はおられる

8. 光の父

9. 新しいおきて

10. すべての人の母

11. 幸いの教え


2006年12月24日日曜日

クリスマスのケーキ

シュトーレンとパネトーネ
 一旦は降ったものの雪降りは小康状態のまま。
 22日に遅れて営業を開始したスノーパークは、営業を一旦中止するかもしれないとアナウンスしている。
 これまでは気象庁の予報が当たっているようだ。 以前、正月に雪のない田圃で蕗玉取りをした夜には、大雪になったことがあった。 降ってみないと分からないのが雪なのであろう。

 さて、今日はクリスマスイヴの日だ。 日本ではクリスマスにかこつけて今日まで何やかやと騒ぎ、明日25日になるともう終わったと忘れ去り、売れ残りのクリスマスケーキなどはたたき売りをしている。

 本来は、キリスト生誕を祝う25日の方が意味あるのだが、日本のキリスト教信者は数%しかいないだろうから、そこまで認識している人は皆無に近いと言えるだろう。

 さて、ドイツなどの家庭では、この時期にシュトーレンなどを焼いて、家族で降誕節を迎えるとのこと(パネトーネはイタリアのパン菓子)。

 倣うわけでもないが、我が家でも、この一年お世話になった、身近にいる方へと、シュトーレンとパネトーネを焼いて差し上げた。 生クリームがごってりとのっているのがケーキだと思う人には、もの足りないであろうが、パンともケーキともつかない、この二つはとても美味しい。 むしろ、"美味しい"という表現よりは、"味わい深い"と言うべきかもしれない。
 シュトーレン一切れと美味しい紅茶があれば、至福のクリスマスを過ごせること間違いなしと、言っても言い過ぎにはならない。


2006年12月17日日曜日

本格的な雪降りはいつになるのだろう?

 16日から営業を開始するとしていた黒姫高原スノーパークは、営業開始を延ばすと早々とアナウンスしている。 営業開始後22日までは、1000円のリフト代で乗り放題のうえ、ゲレンデ内で使える1000円分の商品券を進呈するとあるが、商品券が使えるのは23日から。 雪は無いし、長期に滞在しないと商品券は使えないしで、どれだけの人がこういうサービスを利用できるのだろうか、ゲレンデ経営の側から見ても、多難な時代だなと思えます。
 それにしても本格的な雪降りはいつになるのであろう。 17日から寒気団が降りてくるとのこと。 昨年この時期は信越線が停まるほど大変な降りが続いたが、そんな大変な降りでなく、そこそこでいいから降って欲しいというのが、ゲレンデ関係者、ペンションオーナの願いであろう。
雲の切れ間に黒姫山の裾が見えた。向こうは戸隠。
��<数日外出のため更新をストップします>>


2006年12月16日土曜日

無言館第2展示館建設のお知らせが届く

無言館の封筒から
 先日、「信濃デッサン館 やめません」という記事を見つけたと書いたが、その信濃デッサン館と無言館の両方の名が記された封書が昨日届いた。

 封を開けてみると、戦没画学生慰霊美術館である無言館に第2展示館を建設する計画があり、併設される「平和図書館」の書棚オーナーになってほしい由。
 内庭には、戦地パレスチナからとどけられたオリーヴの苗100本と沖縄・摩文仁の丘から採掘された石を使用するなど、建設にあたって平和を願う工夫を色々されるらしい。


 長野市には、長野県信濃美術館・東山魁夷館があり、善光寺詣での人たちは随分と行くらしいが、それ以上に、この信濃デッサン館と無言館の存在は大きく重要だと思う。 作品に対する一般的評価で見るのではなく、描かれた人々の心を思いながら作品を見ると、もっともっと感じるものがあると思う。
 「信州人の心」だとも云える、この二つの美術館へ支援される方が少しでも増えたら嬉しい。
無言館・第2展示館併設平和図書館への協力書面



2006年12月15日金曜日

われら自然人 その3

われら自然人 長野・黒姫から生中継

 1991年の放送であった「われら自然人」の、一日目の昼過ぎからの映像で、その第二部について記載する。

 冒頭、司会者の山村礼子、上條恒彦が、午前中の放送の概要を述べ、アファンの森で収穫を求める小林さんや炭焼き小屋で働く松木さんの姿を写した後、オークビレッジを主宰している稲本正さん、そして、農学博士の筒井迪夫さんを紹介する。


��991年(?) 10月26日(土)

��2:20-14:00

 第二部 日本人と森の物語

  日本人が作ってきた森

  日本の木と文化

  NHK特集「巨木が走る・諏訪御柱祭」

  ウェールズ・ケルト文化と森

    主演 稲本 正(オークビレッジ) ・農学博士筒井迪夫 ほか

司会者お二人が第二部を紹介

 まず、稲本さんから、日本の森林状況についての説明がある。 現在の数字は分からないが、日本の森は全国土の68%もあり、ドイツの40%以下、中国の10%程度と較べるとはるかに多いとのことである。

 そして、そのうち原生林は約2~3%で、その代表が、白神山地、知床、西表島、屋久島だとのこと。 伐採後手を入れずに自然に植生している2次林が57~60%、杉や檜、唐松など人の手で植えた人工林が約40%だと、日本の森の90%以上は人が手を入れなければならない森だと云う。

 そして手を入れながら原生林に近づけて行くことが重要だと説明されていた。

 また、植林の際、1ヘクタールあたり6000本植えるが、除伐、間伐を行い、それを500本程度にしないと、良い森林にはならないとのこと。

 更に、筒井先生からは、日本の木材の利用状況について説明があり、奈良時代の東大寺造営では近場から伐採して材木を得てきた。 そして、鎌倉時代の東大寺再建では、山口県から筏や船で木材を運び、江戸時代の造営では、九州の日向から運んで来たとのこと。

 木材危機の認識は、江戸時代初期からあり、その頃から植林が行われてきた由。

 戦後、景気の高騰による建築ブームなどで、国内では間に合わず、地球全体から木材を求め、熱帯林の崩壊などの心配が出ている。 植林と木材利用のための伐採の、時間差を考えた森林維持を図らなければならないと説いていた。



炭焼き小屋に立つニコルさん 松木さんが窯の前で作業する



筒井先生と稲本さん 日本の森林状況
森林について話す司会者とゲストのお二人 歴史における木材利用状況
説明する筒井先生 遠くに飯綱山

2006年12月14日木曜日

湖畔 中村草田男

 先日、「現代日本紀行文学全集・中部日本編」に収録されていた吉田喬松という方が書かれた「霧の旅」を載せたが、もう一つ黒姫に関連した著作があることに気づいた。
 俳人 中村草田男(くさたお)氏が書かれた「湖畔」という紀行文である。 長野市内で行われた俳句大会の後に、一茶旧宅や野尻湖を訪れたもので、内容からすると戦後の昭和20年代に書かれたもののようだ。


 氏について何も知らないので、ウイキペディアで調べたら、明治33年に清国(中国)領事の長男として福建省に生まれ、4歳の時に四国松山に帰国。 小学校からは東京に育ち東京帝国大学文学部に在学、高浜虚子に師事し俳句を学び、東大俳句会に入門。 水原秋桜子の勧めで『ホトトギス』に投句。昭和8年大学を卒業し、成蹊学園(成蹊大学)に就職。 政経学部教授として33年間教鞭を執り昭和42年に定年で退職。


 著された当時は、長野からバスが来ていたらしい。 外人村の別荘は先の大戦中接収され、日本人に分与されたものが、戦後、進駐軍により、再び接収されたとある。 また、野尻湖畔に教会があったと書かれているが、これはサレジオの寮がある辺りであろうか。 そういえば、サレジオの建て直しは終わったのかな?
 この教会の前で、教練服にズック靴を履いた青年と会話したとあり、その青年は一生ここに居ると言っていたらしいが、その後どうなったのであろう。 「私の妻と子供達だけはカトリック教徒だと...」と書いておられるが、82歳で亡くなる日の前日に洗礼を受けた由。
1.湖 畔 頁1
2.湖 畔 頁2
3.湖 畔 頁3
4.湖 畔 頁4
5.湖 畔 頁5
6.湖 畔 頁6
7.湖 畔 頁7



2006年12月13日水曜日

われら自然人 その2

斑尾地区から野尻湖、黒姫山を見る

 先日記したわれら自然人の追加記事を書こうと思う。 まず二日にわたった番組のうち、第一部の内容の概要である。
 番組の冒頭から出ていた3名の方に、オークビレッジを主宰している稲本正さんが加わり、森の育成などについて話す。 そして、稲本さんの「循環型のモノ作りの教育風景」や、上條さんの「富士見町にあるご自宅の生活や家庭菜園」の映像が流れていた。(因みに、この映像の間に、ニコルさんと山村さんは、アファンの森へ大急ぎで移動した模様) そして、アファンの森で、山村さんは、自生している「わさび」や「かたは」を見つける。

1991年(?) 10月26日(土)
10:00-11:55
 第一部 僕の森 僕の生活 司会:上條恒彦 山村礼子
   紅葉・黒姫高原
   「アファンの森」へようこそ
   C・Wニコルの育った文化 ~ウェールズと黒姫~
   NHK特集 「未踏の原生林・ブナの森」
   森の楽しみ、森の恵み ~この秋の収穫は~
   司会 上條恒彦 山村礼子   出演CWニコル ほか
 アファン=谷間(ウェールズの谷間から)

 ニコルさんの友人だという、松木信義さんと小林登さん(いつだかテレビ東京のきのこ番組で再登場したことあり。 ただ、あの廃材のことは気になる)が収穫してきた、山のみのりが披露された。 その内容は、
 さるなし 、 むかご 、 かたくり 、 山ぶどう 、 あけび 、 くるみ(鬼と姫)
 かたは(似たものに猛毒のつきよたけがある由) 、 なめこ 、 くりたけ 、 かわらたけ


 出演者が、くりたけとなめこを収穫する風景を見た後に、NHK特集「白神山地 ブナの森」が45分にわたって流れた。


 最後は、森の育成のための間伐作業だと、松木さんがチェーンソーを使って伐採、そして上條さんが斧でその木を割り薪にする。


ニコルさんの自宅前にて ニコルさんの庭にあるサウナ風呂の説明の後



アファンの森に待機する上條恒彦 黒姫に捧げる歌、元はウェールズの古い歌らしい 松木さんらが山の実を採る アファンの森へ向かう 収穫に喜ぶ出演者 山ぶどう あけび あけび

2006年12月12日火曜日

ウインター ソングス

Anuna Winter songs

 この時期、街中に出るとクリスマスツリーなどの飾りが見られ、(数ヶ月前に作ったであろう冷凍の)クリスマス・ケーキの注文を賜わります、といった案内などを見ることがよくある。 キリスト教とかクリスマスの意味を考えることもなしに、商売人は稼ぎ時とばかり働き、それに釣られるように人々は物を買って満足している。
 物に満足し、心が満たされないクリスマス・シーズンほど意味がないと思うのだが、今日は、クリスマスにふさわしい音楽を紹介したい。

 画像を見たとおり、ANUNA(アヌーナ)というグループのWINTER SONGSというアルバムである。


 ANUNA(アヌーナ)は、アイルランドの混声合唱団で、このアルバムでは英語、ゲール語、ラテン語などのクリスマス曲を歌っているのだが、どれも素晴らしいハーモニーで、静かな中に心を豊かにしてくれる曲ばかりある。 「きよしこの夜」などは、余りにポピュラーで聞くに堪えなくなっているのだが、ここで歌われている歌声はいい。
 雪がしんしんと降る中、暖炉の火にあたりながら、何気に物思う情景にぴったり合うアルバムだと思う。
 先日、書いた、信濃村伝道所のような、雪景色の中の質素な教会を思い巡らして聞くのもいいだろう。


 収録曲のうち、The Coventry Carol 「コヴェントリー・キャロル」は、コヴェントリー聖史劇に依拠する歌で、古い記述は1392年まで遡る由。 幼いキリストへの子守歌という設定と罪もない子供たちの虐殺という内容が対照をなす、見も凍る内容の詞だ、と説明がある。
 イラクの戦禍の中で子供達が殺されたり、アフリカなど飢餓に苦しむ地域でやせ細っている子供達を見ると、この世の正義とは何かと自問せざるを得なくなる。 静かな中にも、そういうことを思い出させてくれる曲である。
 そして、Pie Jesu 「慈悲深きイエスよ」は、北アイルランドの紛争で亡くなった人々を追悼して書かれた曲だとのこと。


 「天に栄光、地に平和」 「天」を仏や霊魂、生きとし生けるもの全てに置き換えてもいいかもしれない。 人としての栄光や平和、心の平安を考える時節が、クリスマスなのである。 そして、それはキリスト教信者であるかどうかということではなく、人類の普遍的な命題だと思う。


Anuna Winter songs

 なお、本アルバムの発売元は、㈱プランクトン http://plankton.co.jp



本アルバムに添付された説明の一部を残そう。


 古代アイルランドの音楽を現代に蘇えらせたい。 アヌーナは、ダブリン在住の若き作曲家、マイケル・マクダリンのそんな熱意から、1987年に立ち上げられた混声合唱団である。

 ご存知のようにアイルランド人の祖先は、紀元前のヨーロッパで隆盛を極めたケルト人。 彼らは、芸術面にも優れた才能を発揮し、独自の美術、神話、精神世界といったものを構築していった。 しかし、文字を持たない民族だったため、記録というものが限られている。 それもあって幻の民などと呼ばれている。


 そのケルト人がローマ軍に追われるなか、辿りつ着いたのがアイルランドだった。 その歴史は、紀元前まで遡るが、それから彼らは、長い時間をかけながら、北海道とほぼ同じ面積の小さな島に独自の文化を築いていった。


 その文化は、途中イギリスの侵略により、全面否定され、古来のゲール語ではなく、英語を強要された。 そういう歴史的悲劇も少なからず影響しているだろう。 古代の音楽も、ほとんど消滅状態にあった。 それをマイケルは、熱心に発掘作業を続け、たっぷり時間をかけながら、ほとんど前例のない、混声合唱団で古代の聖歌を歌うという、アヌーナの基礎固めを行っていった。


 マイケルがプロジェクトを立ち上げた当初は、.....(以下、略)