元長野県立歴史館専門員であったという尾崎行也氏が「北国街道」というタイトルで講演された。
北国街道は北国脇往還といわれ、追分から善光寺、高田、 出雲崎、佐渡までの区間であり、詳しい物件が少ないなか、高田藩の鈴木牧之が書かれた絵図や十遍捨一九の街道絵図を例に、やや民俗学のような内容で話されていた。
当時から野尻はソバキリ名物(新田)と呼ばれていたことなど信濃町と蕎麦との関わりは深い。 ソバキリは今のような細い蕎麦ではなく蕎麦を練って千切ったもののようであったらしい。 往時の生活など、このような所をもっと掘り下げて調べたら面白いなと思った。
後日、この北国街道を歩いてみたいと考えているのだが、北国街道の今と昔を記した書物を探すも見つからなかった。 講演を終えて、一茶記念館の資料室をのぞいたら、吉川弘文館という出版社で「街道の日本史」というシリーズを出されていることを知った。
吉川弘文館「街道の日本史」から
25北国街道―東北信濃と上越―
古川貞雄・花ケ前盛明編 定価2625円(税込) 4-642-06225-4千曲川の流れに沿った小諸・上田・長野から、妙高山に抱かれた高田平野の広がる上越へ。山と川の恵み豊かなこの地域は、北国街道で結ばれ独自の生活と文化を育んできた。善光寺信仰、親鸞の配流、高田藩、信州教育、北越戊辰戦争や自由民権運動など多彩な歴史を追求。上杉謙信、小林一茶、前島密、中山晋平など様々な人間像にも新たな光をあてる。
〈主な目次〉Ⅰ=北国街道を歩く(東北信濃と上越地方の地理と風土/北国街道を歩く)/Ⅱ=東北信濃と上越地方の歴史(東北信濃地域の古代中世史/上越地方の古代中世史/地域社会の形成/近代の東北信濃と上越地方)/Ⅲ=北国街道地方の文化形成(東北信濃の生活と文化/上越地方の生活と文化/北国街道地域の歴史と日本史)
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