12月中旬になって、盛んに寒波襲来という天気予報が聞こえてきても、信濃町には大雪はやってこず、年末年始に休暇を利用してウインタースポーツを楽しむ計画を立てている方にとっては気がかりなことと思われます。
さて、信濃町の産業が何かと問えば、その中心は昔から農業でしょうし、米作や麦作が主であったと思われますが、昨今農業従事者の高齢化、米価の値下げなどで廃業される畑が増えているようで、水田が蕎麦やトウモロコシに転用されているようです。
ただ、蕎麦は製粉の際の歩留まりが悪く相応の収穫量が必要のようです。
一番はトウモロコシ(モロコシ)でしょう。 7月から8月にかけて生産されるモロコシ販売所には購入者の大層な列ができ、即現金になりますので生産者にとってはありがたい収入源となっていると思われます。 しかも毎年10円、20円と少しずつ値上がりしているのです。
そんな中、相変わらず米作に拘泥し、植物質原料を主体とした有機肥料で稲を育てる方、微少な生物を育てることで土壌改良を行うエルガー(藍藻らんも)農法にこだわっている方などもおられます。
エルガー農法
有機肥料をたくさん使って育てました。
ラン藻がたくさん繁殖した田んぼで作ったおいしいお米です。
体質改善・アトピー・アレルギーにはミネラルやビタミンが大切です。 血糖値が気になる方にも嬉しいいお米です。
そして、今回、我々が購入したのは、古代米です。
時々、黒米や紫米を玄米に混ぜて食していたのですが、野菜販売所「いっさっさ」の棚にならぶ、荒瀬原の静谷さんが育てた古代米が目にとまりました。
「28年前、古代米研究会からわけていただいた一穂から時間をかけ育ててきた」由。
少し水をおおめに入れて炊くと柔らかく甘みのあるご飯となります。 一番良いことは胃腸に対する負担がなく、食後の重ったるさが感じられないことです。
「30回以上咀嚼しなさい」ということは、全ての食事に共通して求められるものです。
家内は「お通じ」にもいいと言います。
時々、籾のかけらが口の中で見つかりますが、昔のお米には籾ばかりでなく、細かい石が入っていたものです。 まぁ、ずくを出して、丹精込めて育てたお米だと実証しているのだと納得しています。
我が家ではパンを焼くこともあり、その際に、スペルト小麦を使うことが多いです。
スペルト小麦も古代米と同様に、手を加えられていない原種で、グルテンフリーではありませんが、小麦アレルギーが生じにくい種類だそうです。
小麦アレルギーがある方は米粉でパンを焼けばいいと思われますが、米粉パンは難しく、その時々で出来上がりが良くありません。 市中には米粉パンと称して、小麦粉を混ぜて発酵させているものがあるらしく、純粋に米粉だけで焼くのはなかなか難易度が高いのです。