大型の台風が去ってから少しずつ秋が感じられる黒姫になっています。 朝6時、近くのお寺さんの鐘の音が聞こえ目覚めて窓の外を見ると、まだ日差しがなく、やっと明けたのかなという感じです。 また、夕方6時になると夕焼けが終えてそこかしこが暗くなっています。
夏の間賑やかに鳴いていたセミはほぼ姿を隠し、気がつくと時折遠くで鳴いているのが聞こえます。 また、畑にいるアオガエルの色が青からじょじょに脱色しそうな薄い色になりつつありますし、赤とんぼなどが飛んでいます。
熊も山の実りを得ているのか、里には降りてきていないようで、目撃情報がまったくありません。
畑の稲穂が濃くなり頭を垂れています。 風紋でしょうか、一部だけポッカリと穴が開いたように稲が倒れている田が数箇所で見られました。
この時期はあまりきれいな夕焼けが見られません。
さて、我が家はあまり外食に出かけません。 他人の評判を聞いたからと出かけても、ハズレのことが多いからです。 でも、友達の生活を見ていると、誕生日や結婚記念日に旅行をしたり、ご馳走を食べに行ったりと、お祝い事をしているのです。
これまで海外旅行や遺跡をたずねるなど目的を持った旅行などはして来ましたが、「見るだけ」「食べるだけ」で出かけるのは負担になりつつあり、でも、記念日には少し位の贅沢はしてもいいであろうと思うようになりました。
そこで、見つけたというか家内の知人が案内してくれた飯山市にある旬菜料理「はたの」で、特に7月から9月にかけては、「ひつまぶし」が食べられるということで、この期間内に二人の誕生日があるということもあって、ささやかな祝をしようと昨年から出かけることにしています。
これまで「うなぎ」といえば、戦前からタレを保存してきたという「野田岩」をたずね、白焼きや二段重ねに日本酒という贅沢をしてきましたが、支払いはデパートの買い物で貯めたポイントなのでした。
都心での暮らしから離れ、北信州に生活の中心が移り、「うなぎ」からも遠ざかっていたのですが、名古屋で腕を磨き、暖簾分け?でタレも大事に保存してきたとのことで、我が家はこの旬菜料理「はたの」のファンになってしまっています。
ふだんは会席(懐石)料理が中心ですが、夏は「ひつまぶし」、時期によっては「ジビエ料理」を出しているようですが、我が家は「獣」が駄目ですのでいただくことはないでしょう。
長野市や中野市から「はたの」へ向かった場合、千曲川に沿った117号線バイパスを野沢温泉方面に走り、「有尾」の交差点で、斑尾高原・上越方向へと左折し、トンネル、信号2ヶ所?を抜けると、両脇に蓮田があり、7月頃ですと蓮の花が見られます。
ここを左折すると、間もなく右手に古民家を改築したお店が見えてきます。
座敷から見える農山村風景も一興ですが、以前、比較的お客さんが多い時、厨房に近い奥の席に案内されました。 そこからも外の景色が見られるのですが、その時は厨房からうなぎを焼く、芳しい香りが漂って来て、早く食べたいなぁ〜、賞味したいなぁ〜とそそられるものがありました。
信州の山奥で、こんな「ひつまぶし」が食べられるなんてという印象です。
しかもご飯の量が半端でないのです。 まだ食べられるかなと思いつつお重を空にすると、お腹が膨れてパンパン! 苦しいの一言。
今回は、3分の1を残しての持ち帰り。 夕食に冷めた「ひつまぶし」も美味しく2度楽しめたのです。 因みに、お吸い物には季節に合わせて小さな赤とんぼ(人参?)が泳いでいました。
なお、この「はたの」では、11月頃になるとおせちの予約を受けています。
おせちもなかなかのものですが、二人だけですと食べきれないこともあって、いつも思案のしどころですし、大晦日に指定の所へ取りに行かなければならず、生物ですので宅配などでの受け取りができないのがちょっと難点です。
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