まだ雪を被った山々は見えていますが、除雪作業でできた雪山を崩して排雪するダンプカーの往来は少なくなり、町内で日当たりの悪い場所以外では雪を見ることは殆どありません。
我が家の畑に残っている雪もあと数日で消えてしまうでしょうと書こうと思っていたら、今日の雨で全くなくなりました。
外気温は確実に上がって来ているのでしょうが、朝の気温は未だ零度前後の日があって、室内の温度も15〜17度とやや寒さを感じています。
でも、日中は日差しがあれば暖かくなりますので暖房が不要となりますが、一日のうちで気温の落差が大きいので、灯油(ガス)ストーブを点けるか、薪を焚くか、それとも重ね着して済まそうかなどと考えることが多くなりました。
昨年準備した薪は余裕で残っているのですが、焚付用の木っ端がかなり残っていて、今年の薪作りでも出てきますので、そろそろ木っ端で暖を取って薪ストーブは終わりにしようかなと思ってます。
そんな日々、地元産大豆で作られていた豆腐の生産と配達が先週で終了しました。
道の駅天望館の敷地内にある工房で作られていましたが、スーパーなどで売っている豆腐と比べると絞りきっていないので、おからも含め大変味のある豆腐でしたが、豆腐作りに関わってきた方々が高齢になってきて、また作業を引き継ぐ若い方もいないと、やめることにしたとのことです。
配達してくれたオバちゃん達が懇意にしてくれ、畑の野菜作りのことを教えて貰ったり、ご自分の畑で成った菜っ葉や大根、モロコシなどを届けていただいたこともたびたびでした。 中には虫食いもありましたが、生産者としてはやたらに捨てられないのでしょう。 傷んでいる所は削げば十分使えるので、モロコシなどはかき揚げにしたりスープにしたりと、飽きるほどお腹を満たしてくれました。
この豆腐生産終了に先立ち、昨年はコロナ禍で古間地区にある食事処「かあちゃんち」が廃業しました。 「かあちゃんち」では、働いている方々がご自分の畑の野菜を店頭で廉価で販売していましたし、盛りだくさんな食事を提供し、仕出し弁当なども作っていました。
密を避けるため集会がなく、仕出し弁当の注文もなくなり、加え「かあちゃん達」の高齢もあって昨年のうちに調理用具などを持ち出して終業していました。
その後、健康器具を体験するようなポスターや旗などが掲げられて集客の場所に使われていたようですが、たぶんお客さんが来なかったのでしょう、先日、通りかかったら店先が片付けられて、元の「かあちゃんち」の姿になっていました。
そこで、これまで信濃町の地元産として何があったか調べてみました。
主に乳製品で写真のような商品群でしたが、現在、購入できるのは「飲むヨーグルト」だけになってしまいました。(カップのソフトクリームはあるかも?)
最初に無くなったのがバターで、他の乳業メーカーの製品と比べても引けを取らないほどに美味しいバターでした。
次になくなったのは、低温殺菌のリターナブルボトルを使用した「うまい牛乳」。
この低温殺菌牛乳はそういうこともなく愛飲していました。 しかし、リターナブルボトルに使用する機器が劣化して続けられなくなったとなくなりました。
その後、生産されたのは紙パックでしたが、それでも低温殺菌でした。 しかし、「黒姫高原牛乳」から一部の牧場主の名称を冠した「土屋牧場」に変わりました。
これまでは天望館にある工場で作っていたようですが、その後は搾乳した後、専門業者に委託して「黒姫」の名称で販売しているようです。 当然、低温殺菌ではありませんので、残念ながら我が家では購入することがなくなりました。
どちらにしても、地元産の「良いもの」が無くなってしまうのは残念なことです。
次の写真は、2012年12月の町の広報誌の表紙です。
信濃町に伝わる主要な食習慣が記載され、新たに町に住まわれた方々にとって大変興味深い内容となっていて、笹もちや笹すし、蕎麦、タケノコなどから最後は北信流というお酒の飲み方まで記載されています。
世代交代が進むと、ここに記載された食習慣もどこかで途切れてしまうでしょう。 その代わりに若い人向けの新しい食習慣が伝わってくるでしょうが、企業から提供される食品の多くは遺伝子組み換えであったり、遺伝子組み換えでないと表示してあっても、一定割合で少なければ表示しなくても良いという農水省の決め事のようです。 保存料や人工甘味料など薬品ずけの食品も増えているようです。
また、素材から日々の食事を作る家庭が少なくなり、生協などの食材では半製品のものが多くなり、電子レンジで温めれば、すぐに食べられるし楽だという意識も芽生えているようです。
さらに、家で食事するより、外食の方が美味しいと思うような親御さんもおられることでしょう。 そうやって「味覚音痴」の子どもたちが成長してしまうのです。
今、渦中にあるコロナ感染ですが、安易な食習慣によって危険な状況を作り出しているとも考えられます。 信濃町でも「有機農業」さらには「自然農法」で農産物を作ろうとしている若者が少しずつ増えているようです。
今回の「黒姫山麓豆腐」の廃業に関連して、コロナ禍のこともあり、健康な体を作るためには、今まで以上に健康のための食事作りに意を注ぐことの必要性を感じました。
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