笹ヶ峰の乙見湖から夢見平を抜けて黒姫の西登山道に入り、大ダルミから古池に至るウォークの誘いがあり参加して来ました。 出発地も到着地も交通手段を準備する必要があり、今回はリーダーが特にお願いして車を手配して下さったので、帰りの足を気にすることなく道中の花など自然を満喫することができました。
信濃町から笹ヶ峰までは車ですと30分ほどで上がれますが、杉ノ沢から登っていくと、途中でたくさんの車が止まっているのに出会いました。 この時期、タケノコやわらびを採取するためやって来た人の車のようです。
たぶんまだ開いてはいないであろう笹ヶ峰レストハウスを左下に見て、まもなくダム湖へと急坂を折りて行くとスタート地点に到着。 9時過ぎに歩き始めましたが、 曇りがちな天気でしたので、残雪の山々が映えていなかったのがちょっと残念でした。
夢見平の森の中に入っていくと、水芭蕉やカタクリなど早春の花はすでに終わっていましたが、まだ鮮やかな新緑がそこかしこで見られました。
稲荷神社や夫婦泉。
ツバメオモトなど、小さな可憐な白い花が多く見られましたが、似たような花が多くて、なかなか素人には判別がつきません。 またシラネアオイに出会えるかなと思いましたが、植生が異なるのか目に入ってきませんでした。
10時半頃、製材所跡地に近い所にある公衆トイレに着いて小休止。
ここからは林道がはじまり、真っ直ぐに降りていけば、黒姫高原スノーパークのゲレンデサイトに出るそうです。
砕石がまかれた道は歩きにくいですが、所々で小さな沢から湧き水が流れていました。
11時、氷沢川を渡り長野県に入りました。 タケノコを採取する時期は鑑札を購入して林道へ車で入ってこれるのですが、氷沢川の橋には車止めがあって、ここから新潟県側に入っていくことはできません。 途中に出会った二人連れの若者はバイクを橋の手前に置いて歩いていましたので、たぶん製材所跡近くのトイレを利用していたのでしょう。
氷沢川の激しい水流の側で小休止。
林道の脇には山ぶどうの蔓があちこちに伸びていて、秋になったら実を取りにくればと思ったものの、冬を前にしてクマも来ることでしょうから、無理でしょうね。
11時50分、西登山道入口に到着し、笹やたぶん杉の林の中、落ち葉が堆積した柔らかい登山道を登りました。
しかし、気持ち良さを感じたのはつかの間で、そのうち厳しい上りとなって汗びっしょり。あとで調べたら、林道から大ダルミまでの標高差は250mほどでした。
大ダルミ湿原で昼食休憩のつもりが、なかなか到達せず、12時45分頃、大ダルミと大池の分岐点で休憩。
1時半頃、大ダルミ湿原に到着しましたが、靴がズボズボと沼に入ってしまいますし、自然保護という観点からも、木々の間からしか見られませんでした。
向かいの山は、黒姫山か御巣鷹山(小黒姫)がわかりませんでした。
今年3月にスノーシューでここまで来ましたが、たった3ヶ月の違いで(どちらが別天地か分かりませんが)別天地に来たような装いでした。
大ダルミからはゆるやかな下りで、途中、戸隠の竹細工組合がタケノコの不法採取を監視するテント小屋の監視員さんに挨拶。
まもなく人面岩に来て、写真に撮るとよく分かりませんが、金魚のくちばしのような口をして、それらしくは見えていました。
そして新道分岐に来ました。 黒姫山に登る時は、信濃町と戸隠との境にある大橋林道口か、西新道口から入りますが、この新道分岐で合流し、ここで大ダルミ・峰の大池から黒姫山頂を目指すルートと、しらたま平から黒姫山頂に登るルートへと分かれるわけです。
今回は、信濃町の癒やしの森事業にしばしば登壇している「癒やしの滝」を見て、古池、種池を回って登山口に至るルートでした。
新道分岐辺りから雲行きが怪しくなり、雨粒が一滴二滴と落ちてきて、先を急がなければと思うものの、疲労が貯まりだし太ももの後ろが攣りはじめて、歩みがじょじょに遅くなってしまいました。 特に、倒木を越える時に足を上げますが、痺れが一気に来そうででしたが、それでもどうにか3時15分には入山口にたどり着くことができました。
登山口にあった案内図を切り取りました。 上の乙見湖から下って、現在地表示までが今回のルートで、万歩計は26千歩を示していたので、距離にして15km前後であったと思われます。
山登りの際、いつも反省するのですが、筋肉疲労に対する対処方法がまたまた弱かったです。マツキヨで大塚の経口補水液を購入して、これで十分と思っていたのですが、あまり効果がなかったようです。
これまでと同様に、「アミノバイタル」を飲料水に溶かしておくのが一番で、さらに漢方である「芍薬甘草湯」を持っていなければと肝に銘じた山登りでした。