先週18日に告示された信濃町の町長選は、三期目をめざす現職松木氏がやぶれ、新人の横川氏が当選するという、約1300票差であったという結果となりました。
当方は信濃町の有権者ではありませんので、選挙広報やチラシなどは巡ってこず、全くの蚊帳の外なのですが、地元とのお付き合いの中で見聞きすることが多く、横川氏とも面識があって、その結果が気になっていました。
でも当日開票されるはずが、誰からも電話がなく、ひょっとしたら落選したのではないかと杞憂され、信濃町には再び変革がないのかなと思っていた所、今朝起きて役場のページを見たら、投票結果が掲載されていたのでした。
(役場サイトから)
(信濃毎日新聞サイトから)
私達が25年前に信濃町にやってきた時、まだ遠くから住まいを求める人が少なく、当時の町長にお会いして役場の職員の方が適当な土地がないか探してくださるなどお世話になりました。
その後、町長の存在に触れることはなく、H町長の時、税金の算定に疑義があると役場に申し入れに行き、町長の真意のない対応に気持ち穏やかでないものがありました。
そのH町長に変わって当選したのが松木町長でした。 父親も三期町長を務めたことがあるということでしたが、初登庁の時、ご自分の軽自動車で来て、企業経営の手法を役場に取り入れると仰っていたと、自分としては好感を持っていました。
微かながら町政への期待があったのですが、その後「(役場の職員は?)大学出でなければ」という発言をされていると聞き、何て浅はかな考えをする人だろうと感じたのでした。
大学を出ていなくても自己研鑚して有名になっている方はたくさんいるし、大企業の重役などに上り詰めている人も多いのです。
役場の中のこと、外のこと、松木町長にかかわる伝聞を耳にするにつけ、リーダーとしての能力や認識があるのか疑問に思えて来ていましたので、横川氏の登場を願っていました。
前回の選挙では、三つ巴で票が分散してしまい、残念ながら横川氏は落選してしまいましたが、あの時であっても互角であれば当選していたでしょう。
そういう意味では、松木町政二期目の4年間は無駄に過ぎてしまったと思われます。
2010年の選挙チラシから
今回(2014年)の選挙チラシから
松木氏は、前回選挙の公約に対する決算、反省、総括など何もせずにいたようで、ワイナリーで知られている飯綱町にあるサンクゼールが信濃町に倉庫を作ったということを企業誘致だと称して、ご自分の実績のように盛んに言っていましたが、呼び込みには何らかの財政支出があったようで、数名の臨時雇用はあったとしても、町としてどれだけ効果があるのか精査されていないように思われます。 穿った見方をすると、信濃町はサンクゼールに利用されているのかもしれません。
加え、選挙チラシでは、サンクゼールの小売店・直営店を町内に設置願うとか、またどぶろく特区を作るのだとか、駅前に一茶像を作るのだと、思いつきとしか思われないことを描いています。(公約ではなく抱負なんですね)
将来の信濃町をどんな姿にしたいのか、子供達をどうやって育てるのか、若者の家庭の姿、高齢者の生活、人口減少、過疎化が進む中でそれぞれをどういう形にすれば良いのか、そういったビジョンといったものが全く無いのです。
町民にとって大きなテーマである信越病院の存続、建物の建替えなどについても展望や青写真がないまま、今年中には折角招聘した医師2名が退職するとのことです。 建物以上に医師や職員のマネージメントは大変重要なはずであることをお分かりでない。
さて、町政を知り尽くしておられる横川氏の4年がこれから始まるわけですが、行政の専門家であったとしても、公約に掲げた諸々が順調に進められるとは限りません。 町民が行政を一方的に任せるのではなく、常に状況を把握し、住民目線から外れるようなことがあれば、それを即座に訴えるような仕組みがあってほしいと思います。
まず、現町長が設置した副町長という職の必要性を再考していただき、不要なものであれば即座に廃止すべきでしょう。 また町議会議員の定数はずっと14名ほどのようですが、人口がどんどん減少する中で、定数の削減も必要でしょう。
副町長の廃止と議員定数の削減で役場人件費のかなりの圧縮になろうと思いますし、若手職員の活用さらなる雇用も可能となるはずです。
田中元県知事には色々な問題がありましたが、執務室を県庁一階にガラス張りに設えたり、県内各地で車座集会をたびたび行い、住民の声を聞こうとしていました。
同じように町民の声を聞き、それを町政に反映して行こうという姿を常に持って、新任の横川氏がこれからの町長の職にあることを願っています。
昨日、投票日当日の午後、横川氏の選挙事務所に酒酔い運転の軽トラが飛び込んだそうです。 新聞記事によると選挙とは関係ないということですが、町内柏原に住む60歳代の人ということで、劣勢と聞いた相手陣営の支援者ではなかったかという見方もできるかもしれません。
とにかく、今回の選挙で町民の方々が賢明な判断をされたことで、これからの信濃町に希望が湧いて来ました。 ありがとうございました。