一瞬、水道管が凍ってはいないかと気になりましたが、まだシーズンに入ったばかりの低温でその心配はありませんでした。 1〜2月でしたら、凍結防止帯(電気ヒーター)をつけていないと水道管は凍ってしまいます。
おかげで快晴の天気となりました。
温かい日差しのおかげで、道路の雪はとけ、屋根からはポタポタと雫が落ちる音。
今回の降雪が根雪になってくれるのか、はたまた次の大雪を期待しなければいけないのか、気がかりになっておられる方は多いでしょうね。
そんな中、今日は用事があって上越市へ向かい、合わせて高田世界館で映画を見てきました。 タイトルは「ラサへの歩き方 ー 祈りの2400km」
チベットの四川省に近いマルカム県プラ村の村人が、聖地ラサへの1200kmの巡礼の旅に出て、ラサに着いてからはさらにカイラス山への1200kmの旅に出るという姿を追った映像でした。
ドキュメンタリー映画かなと思ったのですが、実際にはフィクションだそうです。 でもそれを感じさせない作りになっていました。
「人間がこの世に生まれ、生き続けながら、やがて黄泉の世界にうつる」
それらは特別なことではなく、誰にも等しくやって来るものなので、一喜一憂することなく、全てを受け入れることが大事なのだと教えてくれています。
「他者のために祈る」チベット仏教に帰依する人々の姿を余す所なく写していたようにも感じましたが、中国はチベットなど少数民族への圧政を行っており、そこら辺との兼ね合いが気になりましたが、政治を抜きにした画面作りでしたので、公開が可能となったのでしょう。
ダライ・ラマ法王は、いつも「利他のこころ」を説いておられます。 この映像からも、法王の根本的な概念がそこかしこに見られるように思われました。
「利他のこころ」。 今の日本社会にあって、法王のこの言葉を真に理解している日本人はどれだけいるでしょうか。 政治のトップからはじまって、利権や欲得に拘泥する人ばかり、且つ対峙する人々を排斥する人ばかりが、日本社会を牛耳っているように思われてしまうのです。
「巡礼」というと、日本では四国の八十八ヶ所巡りがありますし、世界で見るとヨーロッパ各地からスペインのサン・ジャックへ向かう巡礼が盛んになっていますが、スポーツ(運動)や商業的な要素を多分に含んでいると思われます。 フランス・スペインの巡礼路1600kmを体験した身としては、そんな感じの巡礼に比べ、このチベットの「五体投地」による巡礼は精神的により深いものが感じられます。
0 件のコメント:
コメントを投稿