今や、オリンピックというのは、国威発揚のための道具であり、金食い虫となっています。
IOCへの招致運動には多額の金がばらまかれ、決定委員への裏金など表に出せない金が多いとも聞きます。
かつて長野での冬季オリンピックが決まった時も、当時ばらまいた金を記す帳簿があったそうですが、市民が問題にしたものの、招致委員会は廃棄してしまったと、闇に包まれたまま、今となっては、皆そのことすら忘れてしまっています。
そして、現在の長野市内を見た時、オリンピックが開催されたという痕跡がわずかに残っているものの、ボブスレーの施設は維持が大変だと廃止されるなど、住民の記憶からもほとんど消えつつあるように思われます。
オリンピック開催までの施設作りなどゼネコンなど県外の関連企業が儲かるだけ、長野が脚光を浴びたのは一時だけで、地域住民には何もメリットが無いのです。 その後の長野経済は低迷の一途で大手デパートは撤退し、今残っているのは、長野駅前の「ながの東急」のみ。 大手金融機関の支店も少なく、長野にいて困ることは多く、振り返ってみてオリンピックがあって良かったという、その効果が何も見いだせないでいるのです。
平昌が、長野の轍を踏まないことを願うばかりです。
2020年に、東京にオリンピックを誘致する際、アベシンゾウは、「福島はアンダーコントロール」だと宣ったものの、その後も福一からは放射能が垂れ流し状態にあるのです。
ゼネコンを儲けさせるためだけのオリンピック誘致なのに、国民は騙されているのです。
実態の分からないアベノミクスに踊らされている国民は、株価が上がったと喜ぶものの、欺瞞の景気策はオリンピックまでであろうというのが、一般的な見方のようです。
それまでに政府は与党体制を強化し、憲法9条を無力化し軍事国家へ邁進し、色々な形で国民を縛る仕組みを作り、2020年以降、国民はロボットのように働かされ、政府による搾取が蔓延するものと思われます。
今日、アソウタロウは、「コーチに金かけた結果、五輪最多メダルに」と宣ったそうです。
ある意味、彼は正直に話したのでしょう。
基本的には選手が持っている資質がメダル獲得につながったのでしょうが、でもえり優れたコーチを確保しなければ世界の強豪と競いメダル獲得にはつながりません。
信濃町出身のクロカン選手も、平昌オリンピックを目指して切磋琢磨し、国外国内の競技大会で成績を残すべく努力をしていましたが、所詮、信濃町周辺の企業や個人の応援だけでは大きな力にはならなかったのでしょう、オリンピック出場選手には選ばれませんでした。
国や組織、そして多額な資金の応援があれば、彼も出場が可能であったでしょう。
オリンピックと言ったって、所詮「金」の世界なんですね。
だから続けることの意味は全くありません。
そして、国は国民の国威発揚にオリンピックを利用するわけです。
オリンピックの試合中継を見て、一喜一憂している間に、政府は国民を騙し都合のいい政策にご執心になっているわけで、オリンピック放送は政府の策謀に利用されているのが実態なのでしょう。
我が家にはテレビがなく、テレビ放送に一喜一憂することはないのですが、政府による種々の画策に惑わされないよう、オリンピックにも拘泥しないわけです。
そう言いつつも、スピードスケートの小平選手のメダル獲得には、獲得そのものより、彼女の人間性に本当に感じるものがありました。
しかも、これまで長野県松本市にある相澤病院がサポートされてきた由。
小平選手の行動ひとつひとつが、ヘイトに明け暮れる日本社会、そして醜悪なアベ政治に対し、世界が見直して見識を深めるきっかけになるであろうと淡い期待を持っているのです。
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