10数年前の黒姫での最初の春、野尻湖畔の東京大学寮近くで花を摘んでくれた可愛い女の子が成長し、音楽家としての道に励んでいるというので、彼女とその仲間たちが演奏するコンサート会場に出かけた。
幼少の面影を残す彼女は、今年から音楽大学に在学し、音楽家としての新しい経験を沢山積みたいと、同級生達と木管五重奏の演奏を機会があるごとに開いているとのこと。
今日の演奏曲目は、イベール、ライシャという一般的には知られていない(自分だけかも?)が、木管楽器にとっては大事な小品集らしい。 やはり門外漢には理解が難しく、いまだあどけなさが残る彼らの演奏でもあったが、逆にリラックスして聞くことができた。
5人ともども、若者らしい清純さを残しており、こういった機会を積み重ねて行く中で、音楽家として大きく羽ばたいてほしいという思いで一杯であった。
年末になると歳末助け合い運動として、中学校やYMCAなどの子供達が駅頭で募金活動を行っている姿を眼にすることが多くなる。 多くの人が通り過ぎてしまう中、大きな声をからしながら募金をお願いしている姿に何か留まざるを得ない気持ちになる。 彼等の真摯な姿や気持ちに少しでも応えてあげ、人としての思いを感じる大人に育ってほしいと願うのが我々大人の役目ではないかと思う。
今日の音楽家の卵たちも育とうとしている矢先。 彼らのそういう思いに影ながら手を差し伸べることが共同社会を作りあげる大事な行為の一つであろうと思う。
(旧徒然日記から転記)
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