2006年にフランスのサンジャ・ピエ・ド・ポーからサンティアゴ・デ・コンポステーラまで800kmを、翌2007年にはル・ピューイ・アン・バレーからサンジャ・ピエ・ド・ポーまで740kmを歩いたが、今回は韓国1500kmに挑戦することにした。
2ヶ月前の6月に、正木高志さんという方の講演会に行き、日本人の殆どは韓(朝鮮)半島からの渡来人であり、半島から文化や信仰(神話)が伝わって来たこと、明の国に対し国力を示すために古事記や日本書紀が記され、その内容に信憑性がないこと、また、江戸時代の国学者本居宣長が記紀解読のなかで皇国史観という概念を作り上げたこと、そしてそういう思想の元に先の侵略戦争が行われたこと、等々をうかがい、日本と韓国がいつまでもいがみ合うのではなく、アジアの中心になって平和の礎を築かなければならないと思った。
日本の国土の、日本海側の多くの場所には原子力発電所が建設されているが、北朝鮮ばかりでなく中国やロシアなどと争いになれば、まずこういった原発を彼らは狙うであろう。 そうなると、チェルノブイリの例を見るまでもなく、日本列島は未曾有の被災地となる。 誰も住めない死の島になるかもしれない。 そう聞くと一般には、「だから軍備を強化して自衛隊の戦力を充実させる必要がある」と言うだろう。 しかし、北朝鮮がロケット実験をすると発表した時の自衛隊の慌てようは、本当に国防を担う力があるのか疑問に思えて仕方なかった。 いくら精度の高いミサイルを装備したとしても、所詮機械は計算通りには動いてくれないもの。 その合間を縫って、相手のミサイルが日本の原発施設をねらったら、もうそれだけで日本は不随状態になってしまう。
そこで平和外交が必要となるのである。 日本には憲法9条という立派な条項があり、これを御旗に我々は武力を使わないと顕示すれば、そこには自然と安全な国と国の関係が出来上がるものである。 アジアの平和は、まず日本と韓国から作りあげようと、そのきっかけになるよう、今回の韓国巡礼Walk9が企画され、我々もそれに参加することにしたのである。
韓国巡礼Walk9は、韓国に木を植え(自然回帰)、憲法9条の理念を広め(自分達の手で勝ち取る)、旧日本軍による先の侵略戦争への反省と謝罪をすることで、韓国の仲間たちと一緒にアジアの平和作りに参画しようとするもので、企画の中心は30歳前後の若者達である。 我々は一番の年寄りになろうが、既に巡礼体験はあり、皆と協力してこの旅を成功させたいと考えている。 と云っても長丁場なのでアクシデントやギブアップがあるかもしれない。
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4 件のコメント:
いってらっしゃい。
心の満たされる巡礼の旅であるように祈っています。
このような旅の夢を抱き、実現に向かう若者たちに心からの励ましと感謝を捧げたいです。
makさん、ありがとうございます。
日本人がいうspiritualという言葉にはどうも抵抗がありますが、でも旅の間はよりspiritualでありたいと願っています。
あまり日にちがないというのにまだ準備不足で、現地で手当てできると思うのですが、日本との温度差がかなりある(平均気温が10度近く日本より低い)というので、またリュックをあけて着替えのチェックをしています。
長丁場なのでどうなるか分かりませんが、どうぞ遠い異国(ネットですと隣の部屋ですね)から旅の様子をご覧になって下さい。
今度はどちらに?と思っていましたが、韓国でしたか。
韓国巡礼Walk9、企画の中心は30歳前後の若者達とのこと。彼らの親ですら戦争を知らないであろう世代の若者が、と思うと「頼もしい」などと言うことすら恥ずかしくもあります。
得難い出逢い、Spiritualな触れ合いに満ちた旅になることと思いますが、1,500kmという初冬までかかる長丁場、どうぞお気をつけて。
mitaniさん、今晩は!& 有難うございます。
色々準備があったりで今年の黒姫での夏は大変短く、写真も撮れずに貴サイトを訪ねることも少なくなり、ご無沙汰の限りです。
あちらは日本より平均気温が10度ほど低いことが分かり、リュックの中身を再びチェックしたりで、支度はキリが無いという感じです。 旅に出ても、実際、自分達に何が出来るのかと問われると答えようがありませんが、色々な人との出会いや心の通いから理解が深まるのではないかと思ってます。
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