*Let Me Be A Tree _ C. W. Nicol
*Chapter 1: 森を調べる
*C.W.ニコル 『リンゴの木にかくれんぼ』 1979年 第17回つま恋本選会
*アファンの森より 3月31日
(追記了)
先日、黒姫高原に居をかまえ自然の森の再生などに尽力されて来られたニコルさんの訃報に接しました。
まずは信濃毎日新聞の記事から、
ニコルさんの存在を私が初めて知ったのは30年も昔で、田舎暮しへの憧れ+当時購入した自動車の長距離運転+ニコルさんの暮らし見分ということで、候補にあげた土地を見に信濃町へやって来ました。
当時、NHK-BSで、ニコルさんの居宅であったか、一週間通しでいろいろなゲストを招いて、自然の森に暮らすことを話題に放送していたと記憶しています。
他局でも、ニコルさんがサウナに入って、裸のまま雪原に飛び込んだり、地元の松木さんと一緒に森を育成している姿を映した番組もありました。
そんな黒姫に関心を持ち始めていたら、何と家内の友達の実家が信濃町にあると、当時はまだお父さんが健在で、土地探しに奔走してくださり、結果、土地を購入し、さらに工務店を紹介してくれ家を持つことになったわけです。
その頃は、鳥居川横にニコルさんのショップがあって、ウェールズから取り寄せた陶器などを販売していましたが、そう長くは営業していなかったと思います。
1995年には台風による水害で町内を流れる鳥居川が決壊し、その復旧作業で無粋なコンクリートで川の擁壁が作られ川が死んでしまうと、河川工事の見直しをニコルさんは求めていました。
それからは、町内の講演会で話を聞いたり、駅前のラーメン屋さんから出てきた時や黒姫駅で電車を待っている時に遭遇するといった、数年に一度というような出会いでした。
そんな僅かな縁でしたが、昨年8月1日に、黒姫童話館で黒姫高原大学村が主催した「暮らしの森づくりシンポジウム」があり、この時に、ニコルさんの「森はよみがえる」という基調講演がありました。
それまで何度かニコルさんの話は聞いていたものの、それほど重きを置いていなかったのですが、この時の話が一番心にしみて、良かったなぁという印象を今でも持っています。
ニコルさんの愛称は「ニック?」でしたか、地元の方はメジャーなことマイナーなこと、いろいろおっしゃっていましたが、考え方の相違はどこにでもあるわけで、総じて彼の功績から判断すべきものであろうと思っています。
また、ニコルさんと野尻湖とのかかわり合いがどの程度あったのかは分かりませんが、たぶんニコルさんの著作であったろう、野尻湖畔にあるサレジオ寮・カトリック教会の聖堂に飾られているキリスト像はニコルさんの寄贈であったと記載があったように記憶しています。
この教会は、学生の合宿などに使われ、7月下旬から一月程度開いているようで、一階が調理室や集会室、二階が宿泊室と教会になっています。
彫像などは、彫刻家池田宗弘氏の作品らしいのですが、どれがニコルさん寄贈のものかは分かりません。
会堂の側面には、十字架の道行きという、キリストの誕生から復活までを描いた石絵(像?)があります。 本来は15枚の絵だそうですが、事情があったのでしょう、こちらには確か4枚しかなかったように覚えています。
東日本大震災や学生の育成のことなど、ニコルさんにまつわるいろいろなことがあったようですが、詳細はニコルさんの「アファンの森」にゆずることにし、私の中で知ることはこの程度であったと記載を終わることにします。
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