豪雪地域である信濃町では太陽光発電に向いていないと思われていましたが、昨今積雪が少ないという意識が浸透してきたのか、あるいは効率の良い発電ができるようになったのか、太陽光発電を屋根に設置するお宅ばかりでなく、山林や休耕地に発電パネルを設置するケースが増えてきているようです。
数年前に信濃町に可燃物焼却場がありましたが、長野市を中心に9市町村が広域連合を組織し、犀川沿いに焼却場(ながの環境エネルギーセンター)を建設し、現在は7自治体の可燃ごみを処理している由。 日常出る可燃ごみは指定日に町内の集積場に出せばいいのですが、布団やタンスなど大きな可燃ごみは持ち込まなければいけません。 信濃町からですとやや遠いので不便ですが、たびたび利用するわけではないのでそれほど問題はありません。
で、かつて信濃町にあった、その焼却場ですが、この春、山菜探してペンション街のはずれを歩いていたら、焼却施設が全くなくなり更地になっているのに気が付きました。
そのうち太陽光発電の施設でもできるのであろうと近隣の動きから思っていたらやはりそのようで、施設が出来上がり本年9月から送電を開始していたようです。
人里から離れた場所にあるのであれば問題ないのでしょうが、異様な建造物を山の中で見るのは、あまり気持ちの良いものではありません。
加え、犀川沿いの可燃ごみ焼却場で出た焼却灰を処理する場所(廃棄?施設?)を作る必要があると、信濃町がその候補地になっているらしいのです。
ということで、過日、それらの場所になりそうな所を見分してきました。
まず不燃物を処理している枡形最終処分場への道を降りていくと、両側の立木が伐採され、広く開けた場所に出てきます。
左手には妙高山が見えます。
そして右手も広く伐採されていますが、さらにその奥に林があって、もし太陽光発電であれば日当たりが悪そうに感じられました。
後ろを振り向くと、黒姫山が見えます。
地続きの場所には、町内のホテルが以前使っていたらしい運動場の跡地がありました。
林の間から関川の上流を向くと、高沢や杉ノ沢の集落が見えます。
関川沿いに整地したような平らな場所が見えました。 あんな所も計画対象になるのかな?と同道者との会話。
運動場跡地
次に、関川を渡り新潟県内に入って杉ノ沢集落辺りからさきほどの場所を見ました。
県境を流れる関川に設えた地震滝橋から関川沿いに下流に向かって轍の跡を進むと、先程立った運動場跡らしい壁面が見える所に来ました。
以前に崩落を防止する策が施された痕が伺えましたが、崩落はかなり進んでいるように思われました。 施設を建設するとなれば、当然崩落が進んだ先のことまで考慮されることでしょう。
関川沿いの道は車が通った轍がしっかり残っており、ここをまっすぐ進むと、県境にある関川の関所に出るとのことでした。
数年前、否十数年前であったか、高見沢という長野の企業が信濃町の山地に産廃施設を作ると計画したものの、町民などの反対にあい断念して、予定地を信濃町に寄付したということがありました。
現在、計画されている太陽光や焼却灰などの施設がどのような形で進められているのか、住民への健康被害など十二分に検討され、住民への理解をきちんと求めた形で進められることを願っています。
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