私のパソコン歴は50年ほどとなりました。
最初はNECが発売した8ビットのオンボードコンピュータで、部品キットで販売され、それを半田ゴテを使って自分で作るものでした。 その後、TK-80というコンピュータが出て、これに関わる周辺メーカーや出版社などがどんどん現れて来た時代でした。
秋葉原へ行ってAppleIIを見ては、あの頃で40万円もしたと覚えていますが、買えないなと落胆して帰ってきたものでした。 ホンダ通商という会社などが台湾製の互換AppleIIを販売していましたが、違法と判断され互換商法は先細りとなっていました。
それでも我が家には、中古で入手したAppleIIcがまだあります。
当時でも大会社であったIBMという会社名からヒント(ABC順に見ると)があったらしいHAL研などは面白い周辺機器を開発していましたし、I/Oやアスキー、マイコン、Oh PCといった月刊誌も出版されるようになり、また秋葉原周辺ではソフトレンタルの店もできて、違法なはずのソフトを借りて、それをコピーして使ったものでした。 ソフトを収録した媒体がカセットテープから5インチディスクに変わり、やがて3.5インチともなりましたが、著作権にかかわる機運がたかまり、レンタル店は閉じるようになりました。
最後のレンタル店になったと思われるソフマップは、中古PCや中古ソフトなどの販売に重きをおきはじめていましたが、結局は大手量販店に吸い取られてしまったようです。
Oh PCなどパソコン雑誌を出していたソフトバンクはソフト販売のみならず、中小携帯会社を吸収するなどして、ドコモやAUに続く携帯大会社となったわけです。
マイコンやパソコンといったハードの歴史、モトローラ、IBM+アップルのパワーPC、インテルCPU、互換インテルメーカーの輩出、アップルシリコンといったCPUや周辺シリコンの開発、独自OSからはじまってMSDOS、PCDOS、漢字トーク、Windows、MacOSなどとLinuxから派生したOSもどんどん開発されて来ました。
今は亡きスティーブ・ジョブスがAppleを追い出されて作ったNext Computerも、その後のAppleに良い影響を与えたようです。
そして、時代は携帯電話からスマホ時代となり、我々がやっと覚えたフルキーボードの入力タッチは、今の若者はスマホ入力になれてしまって、キーボード入力に加えパソコンそのものが使えない人が出ている由。 時代は変わるものでした。
と簡単に昔をさかのぼりましたが、私が使ってきたパソコンは、NEC機から始まりWindowsやアップル機とどんどん変わり、この20年ほどはアップル機中心で使用してきました。
ここ10年を見た時、MacBook Proのみですが、私の1台目のMacBook Proはワインを飲ませてしまい沈没。
2013年に購入したのが、今のMacBook Proで、メモリ16G、シリコンディスク500Gです。これでも昔と比べると大層なハード構成でした。
これにThunderboltを経由して外付けディスクを増設して、Time Machine用、起動ディスクのコピー、データディスクのコピーなどバックアップ体制を十分にしてきました。
所が、今年になって、起動ディスクには300Gほどのファイルがないのに、ディスクの使用容量が膨らみ、500のうち空きが50ほどとなり、スワップ動作でしょうか、ダンマリが起きたり、突如ブートし直すこともありました。
そして、最後は先の10月アップルが発表したMacOS12(Monterey)は、2013年モデルには対応しないとのこと。 あと2〜3年は使えるにしても、不安定要素を抱えたまま使うわけにもいかないと、10月に発表された最速のCPUを載せたMacbook Proを入手することにしたわけです。
11月10日頃にアップルに注文を入れ、12月になって配送されてきました。
今度のMacbook Proは、メモリ32G、SDD1Tで、個人が使うのであれば、この程度で十分であろうと判断したわけです。
ということで、「開封の儀」とやらを始めます。
平たいダンボール箱で宅配され、真ん中に下矢印が印刷され、これを引っ張って開封するのだなと容易に分かります。
まず、上箱を開けると、薄い半透明の紙?に包まれた本体が見えてきます。
本体を取り出すと、箱にはリーフレットと、電源ケーブルが見えてきます。
リーフレットは本体の差込口など、実に簡単な説明で、見るほどもないものです。
リーフレットの下に電源アダプタが入っていました。
裏面には、MacBook Proと書き込みが入っています。
画面を上げると、じゃ~んという音ともに電源が入ります。 これまでの起動音と比べると、かなり低音気味。 ここからセッティングに入ります。
必要度の低い項目は後回し。
設定ステップを進むと、「移行アシスタント」が起動されました。 これまでのMacでしたら順当に進めるのですが、アップルシリコンではここで中止した方が良かったのですが、ついつい続行してしまいました。
ピアツーピアでのファイル転送なので時間がかかります。 必要最低限のファイルにした方が良さそうです。
しかし、旧機からアプリやシステムファイルが転送されたものの、ほとんどのアプリが起動しない上、設定変更などもできず、さしずめ文鎮状態になりました。特にセキュリティーソフトがガードしていたようです。
仕方がないので、ディスクを初期化し、OSの再インストールからはじめようと思ったら、ネットワークに接続していないと、復旧作業ができないのです。
これまでのMacでしたら、WiFiの設定画面が出たはずなにに、Appleシリコンでは、Ethernetにつなぐことができず、急遽 USB-C to Ethernet Adapterを注文。
届いたAdapterでネット接続すると、復旧アシスタントが起動し、OSの再インストールができるのでした。 OSの再インストールなんてたまにしかしませんが、Ethernet Adapterは必需品ですね。
まずはSafariなど基本アプリが起動して、安堵。
これまでのアプリを旧機で使うか、新機で使うか切り分けて、今後、ソフトやデータの整理などしていこうと思っています。
最初の印象としては、
・本体の塗色であるスペースグレイは、濃いめの灰色ですが、重厚な感じがあって、たぶんシルバーよりイイですね。
・起動音はこれまでのジャーンよりかなり低音で、ドォーンという感じ。
・OSが起動するまでの速度は20秒程度と実に早い。
・音がいいというか、本体のスピーカーだけで音楽が楽しめます。
・ディスプレイは明るく発色も良さそうで実にきれいです。
・キーボードの右手上部に電源ボタンがありますが、このキーが指紋認証をかねており、App Storeからの購入の際の確認には指紋認証だけで済みます。
ただ、販売価格が高く、できれば2〜3割は安くなってほしいです。 まぁ、あくまでも個人の感想ですが、「人生最後のパソコン」としてこれから使って行こうと思ってます。
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