イラクでの人質事件が拡大する中、日本人の行方はようとして確認できないまま、さらに増えて5名となった模様である。
家族の方々の心労や政府(外務省)担当者の疲労は大変なものではないかと察している。 しかし、傷口に塩をなでつけるように、嫌がらせの電話やファックス、非情な発言や掲示は一個人のみならず、テレビ番組に出てくる大学教授や知識人にまでも及んでいる。
そして、週刊誌までもが、本人たちのマイナー情報をこれみよがしに掲載しはじめたようだ。 救出できないことのエクスキューズのためか、現政権の安泰を図るためなのか分からないが、権力機構から情報流出があったのではと疑いたくもなる。
どんな立場の人であれ、日本人がイラクの人々を援助するため、また戦争現場の実状を我々に伝えるためにイラクに行ったのである。 ”救出”の一言だけが重要なはずだ。
現代の人々は、老若男女を問わず自己顕示欲が強く、十分な知識や情報を得ないまま、石原や小泉のような強権発動の真似をすることで、自分のアイデンティティーを感じているのであろう。
人間としての”卑しさ”を見せつけられ、何とも暗澹たる思いだ。 人質や殺戮は、民間人のみならず自衛隊隊員まで及ぶのは時間の問題であろう。 困惑しているブッシュの顔色を窺うのではなく、世界の中でイニシャチブを取るような発言と行動でイラク問題を解決するよう小泉首相には期待したい。
(旧徒然日記から転記)
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