初日に入ったのは、明洞地域の中のお粥屋さん。 前に明洞大聖堂近くのお粥屋さんでアワビ粥を食べたのですが、味がないというかしつっこいというのか美味しくなく、今回は「香苑」という店に入りました。
アワビ粥は美味しかったですが、家内に言わせると値段がちょっと高め。 でも室内には日本からのお客さんのメッセージがあちこちに貼られていましたので、良く知られたお店のようです。
明洞劇場横にある薬膳のお粥屋さんも美味しかった。 お店の名前は分かりませんが綺麗な店内は階段を下って半地下のような所。
こちらは広蔵(カンジャン)市場で食べた、屋台でのアワビとカボチャのお粥でこちらもなかなか美味しい。
お粥を食べた隣に、ビビンバのお店。 たぶん麦が混ざったご飯の上に色々な野菜が一杯のっていて、これにチゲのスープを入れてかき混ぜるのだと、店主のハルモニが教えてくれました。
後で知ったのですが、屋台の上の丼には野菜がたっぷり乗っていて、好きな野菜があったら、ここから自由に取って、自分の丼に入れていいのでした。 とにかく野菜たっぷりで満腹。 でも野菜ですので、2〜3時間もすればお腹はすいてきます。
こちらは竹筒にいれたお米を蒸して出してくれるお店。 ここでは生マッコリがでましたし、ミッパンチャンを含め相対的に良かったという印象。
日本からの旅行者向けでしょう、自分の店を宣伝してくれる日本の雑誌記事のコピーが壁に貼ってありました。
お店の前には、大きな釜がおかれ、ここでご飯を焚いて(蒸して)いるようで、ひとつのディスプレイになっているようです。
仁寺洞の「智里山(チリサン)」という韓定食のお店。 ミッパンチャンの小皿がテーブルに乗りきれないほどで、少し高めの2万ウオンの昼食。 おからのスープ?でしょうか、大変美味しくて、お代わり。 韓国の食堂で気に入ったミッパンチャンがあったら、いくらでもお代わりができるのはいいですね。 日本人の感覚では、お皿の料理はきれいに平らげるというのが基本のようですが、韓国では空にすると追加してくれる(最近は要求しないと出してくれない店もある)ので、残して食べ終わるというのが習慣のようで、店によっては客が残したものを使いまわすということで問題になったことがあるようです。
帰国する日、金浦空港ビルの二階に土産物屋や食堂があったと記憶していたのですが、今回は、そんな店は見当たらず、あっても料金の高い店ばかり。
地下鉄駅方向に少し戻ってロッテマートに行くと、レストラン街があって、そこでドンチミ冷麺を食べました。 氷が入っている冷麺ですが、麺のスープも美味しい。 ソウル最後の食事としてはかなりグーです。
韓国に来ると、チンチルバンに入ってみたいとか、鰻やふぐ料理を食べてみたいと思うのですが、なかなか良いお店が見つかりません。 チンチルバンは家内と二人で入っても面白くなく、大勢でわいわいがやがやと入る所だと思っていますので今回もパス。 有機食材のレストランのことも聞いていたのですが、予約方法も地理も分からず恵化駅近くというだけでは不安で諦めました。
「ナンタ」や「パルレ」などのミュージカルも見たいと思うものの、劇場や時間を確認することができませんでした。
食の楽しみの他は、お買い物ということになりますが、お土産というほどの物ではないにしても、一応買っておこうと、ソウル駅のロッテマートや新世界(シンセゲ)に行き数点購入し、キムチなどは機内に持ち込むと密閉袋が破裂するというので、バッグを預けたりしました。
でも、日本での通販には、韓国市場など韓国の食品を扱っているサイトがあって、価格としては1〜2割高いでしょうが、あまり苦労してこなくても日本で簡単に入手できることがわかりました。 土産などあまり考えずに、日本では味わえない食べ物を自分で味わってくるというのが旅行の醍醐味であろうと悟った、今回の旅でした。
今回、T-Moneyというプリペイドカードを購入し、地下鉄をいろいろ利用しました。 実に便利で、このカードがあればタクシーに乗れたり、コンビニなどでも買い物ができるようです。
最後に困ったのは、ソウル駅から金浦空港駅までの路線。 ソウル駅で空港鉄道という表示を見て二階に進むとKTXのホームのようです。 普通の電車に乗るつもりだと、あれこれ聞きながら地下鉄のホームへ降り、All Stopという表示であったか、あるいは1号線のホームであったか、そこで時刻を確認し空港まで行くことができました。
2年前の旅でも清渓川沿いを何度も歩き、今回の旅では地下鉄をたびたび利用した結果、ソウル市内の地図には少しは理解が深まってきたかなと思うものの、まだまだまごつくことが多いでしょう。
韓国へ行ってきたと知人らに話すと、「大丈夫だった?」と、あたかも危険な場所に行って来たのではないかという質問をされる方がいます。 日本政府が喧伝する外交上の問題を素直に受け取って、政治と一般市民をごちゃまぜに認識しているのでしょう。
そういう人には、実際に行ってみて、自分の目で見て、自分で感じてごらんと言ってます。
確かに、以前、仁寺洞近くのタブコル公園に行った時、たむろっている老人達の日本人に対する視線に怖いものを感じたことがありました。 しかし、今日、街角で出会う人々は優しく大変親切です。
地下鉄に乗ると、ほとんどの老若男女がスマフォとにらめっこで、テレビの音楽放送、それもイヤフォンではなくスピーカーで聞いている人もいます。
その分、周囲に対し注意をはらうことは少なくなっていて、老人が来ても席を譲る様子はあまり見られません。
それでもシルバー席に若者が座ることはありません。 ラッシュアワーでも、シルバー席は空いたまま。 やがて来るであろう老人や弱者のために空けておくのだという概念が韓国には徹底されているようです。
逆に、高齢者が来て、自分より若い者がシルバー席に座っていると、「立て」と当然のごとく威圧的に言う姿にはちょっと違和感があります。
でも、日本では、若者やサラリーマンがシルバー席に座ってスマフォに夢中になったり、惰眠を貪って、気づかない振りをしていることがあり、年寄りがいてもほとんど席を譲ることがありません。
そういう点でも、日本人社会には「優しさ」が足りませんね。
旅の最後に、日本と韓国の若者がソウルと京都で「Free Hug」をしているYouTube映像を残します。 対峙するのではなく、ともに手を取り合う生き方が日本にも韓国にも求められていることを、皆が知ってほしいとつくづく思うものです。
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