さて、クロモジといえば、爪楊枝しか思いつかないのだが、葉は和菓子にも添えられるらしい。 春になると、山菜探しに林に入ることはあるが、クロモジの木というのはご近所からも聞いたことがなかった。 この記事には、芳香療法に活用されるクロモジの油を試作するという事業が信濃町で進められていうものであった。
以下は、その要約である。
信濃町産クロモジ製油...全国ブランドに 町と大手製薬会社、大阪で試作品提供
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クスノキ科の落葉低木クロモジからつくった油をアロマセラピー(芳香療法)に―。上水内郡信濃町が大手製薬会社と協力し、同町産クロモジの製油を全国ブランドにしようとする取り組みが具体化してきた。二〇〇五年末から大阪市内のホテルに女性向けの試作品を提供。将来的には商品化を目指している。
クロモジは香りが良く、高級ようじに使われる。試作品を作ったのは森を生かした信濃町の「癒(いや)しの森」事業で町が認定した森林メディカルトレーナーら。事業に注目し、森の効能について研究している小林製薬(大阪市)からクロモジ製油の効果を確かめたいと、〇五年秋に提供の依頼があった。トレーナーたちでつくる「ひとときの会」のメンバーが十二月上旬、野尻湖畔で森林整備した際に集まった枝を蒸し、二十五ミリリットルの油を採った。
小林製薬は油を葉形の繊維に染み込ませたアロマセラピー用品を試作。JR大阪駅直上にあるホテルと共同で、二月中旬までの限定企画で香りを提供している。クロモジを使った「ヒーリングの香り」など五種類の用品を室内の小さな専用送風機にセットすると、香りを二時間楽しめる。
ホテル側は「ホテルでも森林にいるようにリラックスしてほしい」と期待。ひとときの会会長で主婦の鹿島岐子(みちこ)さん(39)=信濃町柏原=は「クロモジ製油が製品化されれば、町のイメージが高まる。産業面だけでなく、多くの観光客が町に足を運ぶきっかけにもなるはず」と話している。
(2006年1月13日 信濃毎日新聞掲載)
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