ニセアカシアとアカシアとの違いもよく知らないのだが、ニセアカシアは、我家の前出でも6月初旬になると、白い綺麗な花を咲かせている。
ニセアカシアが外来種だとは知らなかったのだが、確かに長野から信越線に乗ってくると、白い花が続けて見られ、あちらこちらに生息しているのがよく分かる。
外来種ゆえに繁殖力が強いのであろうが、ブラックバスの類や受粉促進のための外来種のミツバチなどの問題もよく聞く。 日本古来からの生態系を壊すような動植物の移入は確かに困ったものであろうと思うのだが、ニセアカシアのあの甘い香りや天ぷらにした時の味にはついつい誘われてしまい、戸隠街道の道際などでも、ついつい手が延びてしまうのである。
県内の250余の養蜂(ようほう)業者でつくる県養蜂協会(金子堅太郎会長)が8日、河川敷などに群生している外来植物ニセアカシア(ハリエンジュ)をできるだけ伐採しないよう県に要請する。国や県、民間団体が、治水や景観上の理由から繁殖力の強いニセアカシアを伐採する動きが広がっているが、県内産はちみつは、約8割がニセアカシアの花を「みつ源」としているという。協会は「今後、さらに多く伐採されれば死活問題」と主張している。
同協会によると、県内の養蜂業者は50年ほど前までは、田んぼに咲くレンゲを主なみつ源にしていた。その後、田植えの時期が早まり咲く前に田が耕されるようになるなどしたため、現在はニセアカシアが主流。多くの業者が河川敷や里山に群生するニセアカシアの周辺にミツバチの巣箱を置いて採取している。
ニセアカシアは北アメリカ原産のマメ科の落葉高木。繁殖力が強い。国や県は、増水時などに河川で水の流れを遮るといった理由で、長野市の千曲川、松本市の奈良井川などそれぞれが管理する河川で伐採している。外来植物除去などを掲げた民間団体による伐採も行われている。
県内のはちみつ生産量は2004年、約161トンで全国3位(県畜産課まとめ)。同協会によると、ここ数年ほぼ横ばいで、中国などからの輸入品に押され国産品は5%程度という。県養蜂協会副会長の佐野友治さん(52)=安曇野市=は「最後の砦(とりで)のニセアカシアがどんどん伐採されれば、みつ源が大幅に減る」と訴える。
同協会は、昨年6月施行の外来種被害防止法で今後、ニセアカシアが「特定外来生物」に指定され行政の駆除が強化されることも心配している。このため、まず県に、河川などでの伐採計画について事前に協会側と協議するよう要請する。
県河川課は「特別にニセアカシアだけを切っているわけではない」と説明。県信州の木利用推進課の河合博課長は「養蜂業者やニセアカシアを伐採している民間団体などに呼び掛け、利害関係を調整しながら考えたい」と話している。
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