野尻湖周辺の遺跡の一つである貫ノ木(かんのき)遺跡で1999年に出土した土器片を、県埋蔵文化財センター(千曲市)が放射性炭素測定した結果、縄文時代草創期にあたる約1万5600年前のものであることが分かった、と3日付の”しんまい”は報道している。
この方法で測定されている土器の中では、国内最古とされる大平山元1遺跡(青森県)の無文土器(約1万6500年前)に次いで古いとのこと。
土器片は1999年10月、地下2~3mの直径1m程度の範囲内で見つかり、復元すると、口径、高さとも約20cmの底がすぼまった形の器となり、外側に隆起した線状の模様が施された「隆起線文土器」だという。
1999年から2002年の間の発掘では、このほかに旧石器から縄文時代前期の石器や土器約3500点が出土されたとのこと。
このような話を聞くと、厳寒の地で生きながらえていた古代人の生命力の凄さとか、ナウマンゾウを含め信濃町の歴史の古さ、更にはそういった学術的な重要さも感じられ、ついつい散歩中の足元が気になってしまうのである。
(旧徒然日記から転記)
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