時の日本政府は、聞く耳や見る目を持たないのか、アメリカのいいなりに自衛隊のイラク派兵を決定したという。 先進国として、政治的にも経済的にも困窮している国を援助するのは当然であることは誰もが承知している。
しかし、軍服を着て武器を携帯した姿は軍人そのものだし、イラクの人々からすればアメリカ軍の影に見え隠れする日本の軍人を侵略者と見るのは当たり前だ。 今回の決定の裏には、政治的にも経済的にも恩恵を受ける有象無象の輩がうごめいていたのであろう。 しかも憲法9条の非戦の誓いは、見事に崩れ去り、間もなく軍需産業の台頭と国民皆兵の時代に入るのか、今世紀の日本は非法治国家の道を邁進するのであろうと感じられる。
日本独自の判断で、白い制服で白いトラックに物資を載せて、彼らが独り立ちできるような手立てで援助活動を行えば歓迎されるであろうが、もはや諦め感しかない。 またもや日本が世界のオピニオンリーダーとなれる機会を逸してしまった。 最後は、隊員達が殺戮されず、また殺しもせず無事に復興支援にあたってほしいと願うのみである。
しかし、日本の不良資産を海外の企業に売り渡し、社会保険の負担増、給付金の減額など国民への配慮はなく、国の負債額は500兆円を越えているという。 こんな日本に作り上げてしまった政治家の所業を精査せず、政治的に無知を押し通す人間がこの日本を構成しているのだから止む無し。 砂の一粒ほどの意見でも大変な重みを持つのだが、これに耳を傾ける政治家は全くいない。
(旧徒然日記から転記)
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