とうとう、イラクで日本人の犠牲者が出てしまった。 イラクに向かう親族の姿を写すテレビ映像は”悲しみ”そのものである。
カンボジアの国連ボランティアに従事していた中田氏の時もそうであったように、為政者の無策による人々の悲しみはかように繰り返されている。 鬼畜米英を真としてきた日本は、戦後は一転翻って、占領軍であるアメリカに盲目的に隷従することが美とされてきた。 朝鮮動乱から始まった色々な事象が日本経済の繁栄を形作ってきたという効果を否定することはできない。
しかし、見えない脅威から保護されているというだけで、日本の土地や税金を米軍に垂れ流しするのはいい加減にやめるべきだ。 石油資本に盲従したブッシュやブレアの言いなりになって、イラク貢献を叫ぶのは愚の骨頂。 事前調査だと、軍服を着て米軍の指導のもとにイラクに行けば、誤解であれ銃弾の的にされるのは当たり前だ。
企業や政治に還流するようなODAのような支援ではなく、本当に国際社会の一員としてイラクの復興を願うなら軍艦や軍服に頼らずイラク人が真に望んでいる復興案を実施すべきである。
今回の犠牲者の発生を自衛隊派遣の理由にしては決してならない。 それは、再び、悲しみを見ることになるからである。
(旧徒然日記から転記)
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