今日はクリスマスイブである。 まぁ、誰でも知っていることだが、つまりキリストがベトレヘムの星のもとに生誕した日である。 しかし、2000年を経た現代のベトレヘムはテロと殺戮の街と化している。
かたや日本の街角を見ると、さすが千鳥足のサラリーマンを見ることは少なくなったが、粗悪な油脂や素材で数ヶ月前に作って冷凍保存していたデコレーションケーキの店に行列をしている様子があちらこちらで見られる。 平和といえば平和な光景だろうが、はたまた日ごろ家庭を顧みないサラリーマンのせめてものエクスキューズなのかもしれない。 でもこの時とばかりケーキを買っても普段から贅沢をしている子供達には嫌われるばかりかもしれない。
この国には何でもある
本当にいろいろの物が有る
だが、希望だけがない
先日、日光街道を歩いたときに栗橋宿の顕正寺で見た言葉である。
500兆円以上の借金を負っている国の来年の予算では、更に30兆円も市中からの借金でまかなうという。 そして自衛隊はイラクの人道支援という銘文のもと海外派兵を行う。 この目的は隊員に戦地での実体験をさせること、憲法9条のなしくずし解消を図るものであって、決してイラクを援助するための美辞麗句ではない。 真に助ける気が政府にあるならもっと的確な手法を模索しているはずだ。 与党に組する政党の委員長だか知らぬが、3時間ほどアメリカ軍に警護されたイラク視察が行われたという。 3時間で何が分かるのだと子供だって知っている。
この国に希望がないのは、政界、財界、宗教界の有象無象が自己の利益に走って、日本の遠い将来を見据えていないからであろう。 クリスマスはキリスト教徒でなくとも、平和と平安の象徴であることは誰でも知っている。 日本列島沈没どころか地球が沈没する所まで近づきつつある今、世界の平和を一人一人が考えなければいけない時に来ているのである。 自分に何が出来るか、イブの日の一時だが、そんなことを考えて過ごしたい。
(旧徒然日記から転記)
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