信濃町に住いをもつようになって、自然と町内会(区)費の支払いが始まった。 都市部で町内会費というと月300円程が相場のようだが、こちらでは毎月ではないが区費、組費、街灯代、浄化槽代等の名目で相応の負担がある。
更に、共用施設の維持のための清掃作業に出れない場合は出不足料、寺院以外の墓地を所有する(借りている)場合にはそちらの維持費も必要になる。
これらをまとめるとかなりの金額になろうが、地方の町村ではそもそも住民が少なく財政規模も小さい。 信濃町でも社会保険や病院の維持、冬場の除雪等にかかわる費用が財政を圧迫していると聞く。
そういう中で、区や組が町政の下部組織としての一端を担わざるをえず、住民への負担が増えるのはやむを得ないことだろうと思う。
ところが、我々の地域の中にはそういう負担をしたくないと考えておられる方がおられるらしい。 高齢の所帯では一部免除するような決まりもあるようだが、はなから支払いを拒絶しているとのこと。
色々な会合が終わると酒が入る懇親会は確かに多いが、これらの会計とは一定の線引があるようで、支払拒絶の理由にはならない。
地域には連綿と続いてきた習慣とか絆のようなものがあるし、足らなものについては相互に補っていかざるを得ない状況にあると思う。 それを煩わしいとか勝手にやってほしいと拭い去ってしまうと住民同士の繋がりとか相互扶助の良さもなくなってしまうであろう。 役員方は色々苦労されていると聞く。
(旧徒然日記から転記)
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