この講座は、野尻湖ナウマンゾウ博物館が定期的に、博物館講座「信濃町の自然と歴史」と題して開催しているもので本日の講座は第3回目。
実際の発掘調査に加わった、信濃町教育委員会の渡辺哲也さんが、平成11年からの調査状況を説明され、出土品など調査結果から当時の様子を分かり易く伝えたいと、平成14年から平成17年にかけて復元画制作に取り組んだと、その経緯を話された。
以前にも博物館で「雪」の話を聞いたことがあったが、3万年前の大昔の野尻周辺の様子が聞けて、今回も大変興味深く楽しくうかがうことができた。
この復元画は、教室で頂いた資料にあったものをデジカメで撮ったもので、実際にはカラーで見ることができたが、野尻付近の春の芽吹き時期を想定して描いたとのことである。
ヤベオオツノジカの角は春を過ぎると落ちるとのこと。 正面は黒姫山、手前の川は当時の池尻川、川にはマツカサガイやカワシンジュガイが生息、川の周辺にはリュウキンカやミズバショウの花が咲く、山の麓にはカラマツやコメツガ。 そして矢じりでヤベオオツノジカを狙う人。 実際には人類の生息を確認できる出土品はないのだが、矢じりが出土していることで生息していたであろうと、画に頭だけ加えたということであった。 矢じりの材料である原石は100kmも離れている和田峠付近(上田から松本に通じる峠?)のものだという。
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