古池探検は、戸隠に近い黒姫山への登山口の一つになっている大橋口から少し信濃町へ戻った所から始まりました。 歩き出して15分ほどで種池に到着。 種池の水は湧き出たものでなく、また流出していないとのことで、干ばつの時などには戸隠の人達はここの水を汲んで神社に備え雨乞いをするそうです。
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子供たちは早速網を使って水生昆虫の採取をはじめていました。 最初に見たのは枝葉にぶら下がる白い綿の中に棲むモリアオガエルの卵たち。 あとで触りましたが、マシュマロ風でもあるのですが、それほど柔らかさは感じられず表面はしっかりとしていました。 粘り気もなかった。
そして、子供たちは、ネクイハムシやコオイムシ(子負虫)を見つけていました。
再び歩き出して10分ほどで古池です。 この池は種池より数倍大きく、トクサ(砥草?)やミツガシワ、フトイなどが群生しているそうです。
古池を周遊する中で見たのが、アズマヒキガエルがオタマジャクシから孵ったばかりの、体長2mmぐらいでしょうか、水辺から大挙して山へ向かう姿でした。 雨のこの時期にしか見られない光景だそうです。
他にクロサンショウウオの卵も見られました。 その他の生き物の生態や草花のこともうかがったのですが、なかなか覚え切れませんでした。 それにしても生き生きと昆虫を捕まえ確認している子供達の元気な姿に感じ入りました。 小さな蜘蛛一匹でも恐がる都会の子供たちと比べたら、なんとも逞しい限りです。 楽しくて面白かったひと時の探検をありがとうございました。
探検中雨が降ったり止んだりの天気で早めに引き上げ帰宅したのですが、帰ると今までにない土砂降りの雨が落ちていました。
そして夜には、芋川地区でホタルの学習会があるというので再び出かけて来ました。
ホタルの生態系や保存のための活動のことなどをうかがってから、芋川地区の用水路に向かいました。 以前見た時は下流域で多く見たのですが、今日は上流域でたくさんのホタルが飛んでいました。 夜8時前後が一番飛び交う時間だそうで、お互い電波でも出し合うのでしょうか、光るタイミングがシンクロして、光り輝くのと暗くなるのが同じタイミングなのでした。 手の平に止まっても逃げずにしばらくいて光を放っている様子に皆喜んでおられたようです。
ホタルの寿命は長くて一週間で幼虫の期間が10ヶ月ほどと長いそうです。 蝉も成虫の期間が1~2週間ほどで、幼虫の時期が3~17年と大変長いと、成虫は種保存のための期間であって、彼らにとって幼虫時期こそが生きている時間ではないかと思えました。
今日のホタルは100匹か、多くても200匹かと思っていたら、学芸員がカウントし377匹であったそうです。 10数年前には2000匹を越えていたということで、かなり減少はしているものの、我々からすると大変な乱舞のように思われました。
写真が撮れなかったので、頂いた資料の一部だけを掲載しておきます。
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