昨日の夕方、ライブカメラから見られた夕焼けの黒姫山が綺麗でした。
ライブカメラといえば、黒姫高原コスモス園のライブカメラで作業中の人影や車が見られるようになりました。 いよいよコスモス苗を植える準備が始まったようです。
さて、昨日の信濃毎日新聞には、"燃料「地産地消システム」の研究施設、信濃町に完成"という記事が掲載されていた。
昨今、化石燃料に頼らずに、バイオの力でトウモロコシなど食物から自動車燃料を産み出すことが、世界のあちこちで取り上げられるようになって来たが、その流れの一環であろう、東京大学の研究施設が信濃町に出来たということである。
信濃町における実験の特長は、 トウモロコシやサトウキビなどに特化するのではなく、米の籾殻やワラ、木屑や野菜の茎など、これまでゴミとして捨てられたり燃やされていたものなどを原料にしている所である。
従前から、この話を聞いていて意義ある実験が行われるものだと感心していたのだが、信濃町役場の広報誌「しなの3月号」で「ストップ地球温暖化」と題した特集をしており、その中で「信濃町から世界に発信、地域地燃料システム」(8~9頁目)と分かりやすく説明している。
実験棟が出来た場所は鳥居川消防署信濃町分署裏で、信濃町インターや天望館から国道18号線に出る交差点の所である。 以前、北部高校があった跡地を利用しているらしい。
5月9日(水)信濃毎日新聞
"燃料「地産地消システム」の研究施設、信濃町に完成"
地域から出るもみ殻や間伐材からエタノールを作り、その地域内を走る自動車燃料に使う「地燃料システム」を研究する東大などのバイオマス(生物資源)研究グループが、上水内郡信濃町柏原に建設していた実験棟が完成、11日に一般公開する。実験棟では、09年3月末までの予定でエタノールを生産し、生産量やコストなどのデータを収集。「地域完結型」のエネルギーシステムの可能性を探る。
実験棟は鉄骨平屋で、350平方メートル余。生物資源を細胞レベルまで細断できる機械、発酵・糖化させるステンレス製のタンク、純度94%以上のエタノールを生産できる蒸留装置を備える。研究グループによると、200キロのもみ殻から約60リットルのエタノールができ、生産過程で出る「かす」も肥料として活用できるという。
建設費は、文部科学省の補助を含め4000万円。昨年12月に稼働を始めたが、積雪のため3月末まで閉鎖していた。
実験には、資源の収集などで地域の協力が不可欠なことから、研究グループは11日、多くの住民に関心を持ってもらおうと実験棟を公開。完成式の後、午後1時40分から見学会を開き、エタノール車による実演走行も行う。午後4時からは、同町総合会館で、研究内容の説明会や、地球エネルギーや環境に関する講演会も開く。
いずれも参加無料で、事前申し込みは不要。問い合わせは、松本市の総合環境研究所の高山さん(電話0263・27・5550)へ。
信濃町に完成した「地燃料システム」の実験棟。内部には生物資源を細断し、エタノールを抽出する装置がある
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