昨日のエントリーで、日本の食糧自給率を10数%と書いてしまったが、日本のそれはかなり酷い状態にあるという意識が先行してしまった。 実際には、農林水産省のサイトに記載されているように40%。 ただ、昨年、この40%が割り込んで2006年末で39%になったという発表があった。
いくつかサイトを見ていると、熱量(カロリー)ベースで昭和40年は73%であったものが、平成10年には50%を切ってしまい、穀物自給率も62%から29%に急激に下がっているということである。
ウイキペディアで見ると、100%以上の国は、オーストラリア、フランス、カナダ、アメリカで、過去40年の間に、イギリスは45%から74%へ、ドイツは66%から91%と改善して来ている。 国により食糧の内容が異なるわけで、この数字だけで単純な比較はできないが、それにしても日本の数字は低すぎる。
自然災害や国際間の紛争によって食糧の輸入が困難を極めることは容易に想像される。 少なくとも主食である米や小麦の類は100%国内で生産してもらいたいものだ。 減反政策は、我々自身の首を絞める策のようにも思える。
しかも、輸入食糧の多くは、欧米化した食生活スタイルを維持するためのものであろう。 欧米の動物性たんぱく質中心の食事は、肥満、痛風、血栓など成人病に苦しむ人を増やしていると云ってよい。 狂牛病騒ぎの時、牛丼が食べられないと嘆いている若者がいたが、何ともあさましい。 くず肉に慣らされた舌では、本来の味覚は持てない。
日本古来の米、味噌、醤油を中心とした食生活を基本とすべきだし、農業生産を中心とした食糧自給率をもっと上げる努力をしていかなければならない。
次の写真は、イギリスのBBCのサイトに掲載された、「日本の食糧危機」という記事。
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