今日の暦から : 三歩離れてテレビを楽しむ
昨日、苦言めいた事を書いたら、普段少ないアクセスカウンターが60台にまでなってしまった。 こういう事が広く知られることで、皆の意識が高まり種々考えるきっかけになってもらえれば幸いである。 まかり間違っても非難したり揶揄したりしているものだとは決して思わないで欲しい。
さて、今朝の信濃毎日新聞のサイトニュースを見ていたら、嬉しいタイトルを見つけた。
上田の無言館については、これまでも機会がある度にここに記して来た(右端上部の検索で、「無言館」と入力すれば出る)が、こういう活動こそが、「文化」であり、「郷土愛」であり、「同胞愛」ではないかと思う。 童話館開館の時に、その意義を問いかけるチラシを新聞に入れた矢川澄子さんの思いにもつながると感じた。
黒姫には、一茶記念館、ナウマンゾウ博物館、黒姫童話館という名だたる展示館があり、それぞれ講演会など色々な形の活動をされているが、それぞれ単発で終わってしまっているように思う。 小さな雪玉が転がりながら大きくなるような、この塩田平のような「大きなうねり」になる姿にはなっていない。
何か、きっかけのようなものが見つかれば、怒涛のごとく流れを作れるのであろうが、それが至難の業なのであろう。
次に、この信毎の記事を残した。
「岡持」で本貸し出し 上田・無言館が「読書館」
信濃毎日新聞1月4日(金)より上田市古安曽の戦没画学生慰霊美術館「無言館」は、建設中の第二展示館に併設する「オリーブの読書館」の本を地元住民が借りる際、飲食店が出前で使う「岡持」そっくりの書棚を無償貸与し、それを手に提げて持ち帰ってもらおうと計画している。開館から10年余。全国に知られる美術館となったが、岡持書棚を通じてこれまで以上に地元とのつながりを強め、一帯を「読書村」にしようとの構想だ。
館主の窪島誠一郎さん(66)によると、第二展示館「傷ついた画布のドーム」、オリーブの読書館とも今年8月15日に開館予定。読書館には窪島さん所有の美術書や文芸書、寄贈された戦争資料、戦争体験者の自分史など約2万5000冊を収め、徐々に絵本なども増やしていく方針だ。
岡持書棚による貸し出しは、無言館がある古安曽の柳沢地区と、無言館本館の「信濃デッサン館」がある前山地区の約五百戸が対象。希望を募り、飲食店が出前に使う岡持を模した書棚を1戸に1つずつ渡す。
書棚は木製。岡持そっくりの外見に、可動式の仕切りを付けることも考えている。美術書や展覧会の図録も収納できるよう、現段階では高さ70センチ、幅45センチ、奥行き30センチほどを想定、開館時に百個備えるという。
岡持書棚でまとまった冊数を借りることができるため、貸し出し期限は最長3カ月とする計画。地元住民の家々には、オリーブの読書館の書棚の一部が置かれるイメージだ。
信濃デッサン館は村山槐多作品を所蔵。槐多がいとこの山本鼎の実家を訪ねて上田で過ごしたことから、窪島さんが1979年に開館した。用地を無償で借りるなど地元の支援を受けている。
一帯は鎌倉時代から学僧が集まり「学海」と呼ばれた塩田地域の一角。読書館の計画を知って「図書館ができるなんて夢のよう」と喜ぶ住民もいて、窪島さんは「読書村を育てる適地」と話す。
「オリーブの読書館」は、中庭にパレスチナから運んだオリーブを植栽、太平洋戦争末期の激戦地、沖縄の摩文仁(まぶに)の丘の石も並べ、過去に起き、現在も各地で続く戦争を意識できる空間になる予定だ。
0 件のコメント:
コメントを投稿