梅雨すなわちアジサイの季節ということですが、常住場所でもアジサイが咲き始めており、近隣の寺院の境内でも色々なアジサイが楽しめることでしょうから、来週にかけて1~2度ほど出かけようと思ってます。 わが庭のアジサイは、「墨田の花火」。 黒姫で見られるアジサイの多くはヤマアジサイでガクアジサイに似たものらしいですが、ガクアジサイの八重のものを「墨田の花火」と呼ぶそうです。
白い花弁に淡い青味がかった、ちょっと清楚な感じを受けるアジサイです。
さて、1日、井上靖の自伝的著作を元に映画化された「わが母の記」を見てきました。
幼少期に母親から捨てられたという思いを持ち続けてきた主人公が、捨てられたという葛藤を抱きながらも、老化していく母親の面倒を見、世話して行く中で、母親の本当の思い(戦前or戦中に、母親が台湾へ渡る時、家系or家族を絶やさないようにと息子一人を日本に残した)を知り、母親の愛を感じるものの、その時はもう母の死が迫っている時であった... という内容でした。
役所広司も樹木希林も良い演技をしていたと思いますが、全体的に綺麗すぎる印象がありました。 ボケた親の介護は大変なもので気苦労も多かったことでしょう。 だいたいが家の中は荒れて、乱暴な言葉が行き交ったり、厄介払いをしたがったり、金銭の問題があったりと、実際にはもっとドロドロしたものがあると思います。 そういう流れの中で、最終章を迎えるようなストーリーであったならば、もっと感動的であったと思います。
それにしても、最近、「親孝行、したい時には親はなし」という言葉がよくよぎります。
そして、自分は「良い息子であったか?」と、自問することがあり、「あの時、ああしておけば良かった」とか、「もっと勉強しておけば」などもろもろ、 「あの時の親の思いはどんなであったろうか」などと省みることが多いです。 まあ、それだけ自分が歳を取ったということでしょうが、残された人生の中で気持ちの整理をしておきたい、あるいは既に他界した親にもっと近づいていたいという、反省の機会を、この映画は与えてくれたようにも思いました。
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