本日の信濃毎日新聞に「重度自閉症の人向けグループホーム 県内初、三水に」というタイトルの記事が掲載された。 黒姫に居を構えて以来、親しくさせていただいている三水村のリンゴ農家である山下フルーツ農園でも養護学校の生徒さんを時折受け入れ、農園での仕事や遊びを楽しんでもらっているが、こういった姿も地方とか農村地区の生きる手立ての一つではないかと思う。
この「しんまい」の記事を略記すると、
社会福祉法人「林檎(りんご)の里」が、上水内郡三水村倉井に、重度知的障害で自閉症の人を対象にしたグループホーム「ひこうき雲」を開設し、4人が暮らし始めている。 知的障害者を対象にしたグループホームに軽度の自閉症を伴った人が入居するケースはあるが、自閉症を入居の対象とするのは県内初。 パニックなど行動障害がある人でも自立した生活が送られるよう、施設職員の経験者が支援している。
ひこうき雲は、木造2階建て約170平方メートル。5つの個室やリビング、浴室などがある。 定員5人で、職員は常駐と補助が1人ずつ。 建設費は2730万円で県の補助を受けた。
入居者は5人とも既に決まっており、20代から40代までの男性。いずれも同法人が村内で運営している入所施設「あおぞら」で暮らしていた。 出身地は北信3人、中信と東信から1人ずつ。ホームヘルプサービスなども利用して生活しながら、仕事や日中活動の場を探すという。(、以下省略)
徳島県の人口2000人たらずの上勝町は「いろどり」という事業を展開し、野山にある「葉」を採取・出荷することで年寄の労働意欲をかきたて元気づけ、ゲートボールをしたりボケるヒマがないとのこと。
先日、漫才のB&Bメンバー・島田洋七さんの、「佐賀のがばいばあちゃん」という本を読んだのだが、貧乏を楽しむように力強く戦後を生き抜いてこられた姿を見て、懐かしいとともに女性のたくましさも感じたのであった。
始まったばかりの、愛知の万博では「トトロの家」という何か大正や昭和を思い出させるような建物が人気だと聞く。
こうやって色々見ると、地方の生き方というか、使命というか、そんな方策が幾らでもあるように思える。 個々のエゴを捨て、50年、100年の将来を見据えれば、きっと明るく元気な地方の町村に生まれ変わることであろう。 その先駆けになるのではと、この三水村にグループホームが出来るという記事に感じたのであった。
(旧徒然日記から転記)