朝まで雪降りは残ったが、間もなく止んで青空が広がりはじめた。 今日は、先日見られなかった吉永小百合主演の映画「母べえ」を見に出かけた。 別の靴を車に乗せて行ったが、さすが長野市内のあちこちに雪が残っており、これなら長靴のままでいいだろうと思い館内に入ったら、長靴を履いているのは我々だけであった。 |
さて、その映画であるが、戦時中に思想犯として父親が捕らえられた家庭を守る母親を描いているのであった。 しかし、その親と娘、周りの人々との場面ばかりで、思想犯となった父親との関わりは薄い。
あの時代、意味もなく官憲に捕らえられ苦汁の生活を強いられ、獄死した人々も多いと聞く。 その一つが、横浜事件でもある。 戦後の司法制度は、そういった人々を救おうともしないし名誉回復すら関心がない。
そして、敗戦のどさくさに紛れ物資を隠匿し土地を二束三文で手に入れた者、戦犯としての訴追をかいくぐり政治の世界にのし上がった者、そういう輩が今の日本の政治や経済の本流にいるのである。
そんな不条理な戦後日本を背景に、もっと主張を入れてこの一家庭を映してほしいと思った。
映画を見終えてから信濃町に戻り、総合会館で行われた、諏訪東京理科大学篠原菊紀教授による講演会「脳の育て方、鍛え方」というお話を聞いた。 先生はいろいろなテレビ番組に出演しているとかで、話し慣れており聴衆を厭きさせない語り口であった。 後だしジャンケンなど、聴衆と一緒に前頭葉のトレーニングを試すようなこともあって惰眠を取る閑もない。
話の結論は、バランスの取れた食事を三食きちんと取り、ウォーキングなどの運動を欠かさないことが脳の活性化につながり認知症にもなり難いということであった。
ただ話しとしては大変面白かったが、内容としては薄かったように思う。 あの話で数十万円の講演料を払うのかと思うと少し高いように感じるし、平日の講演では聴衆は必然と年配者ばかりとなってしまうので、休日などに実施し、今子供さんを育てている若い母親や父親が聞けるようにした方が効果が大きいと思った。
先日、「水になった村」の映画のことを書いたが、来月の企画として上映されると最後に説明があった。 月初の広報誌と併せ各戸にも案内が配布されるらしい。
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