鎌仲ひとみ監督講演会は成功裡に終わりました

鎌仲ひとみ監督講演会の準備のため、今朝８時半に総合会館へ出勤。
会場設営、スクリーンの準備などしている間にお昼になり、手づくりおむすび（戸草のお米は美味しかった）で昼食後、会館入口でお客さんのお迎えに立ちました。　昨日とうって変わって良い天気となり、千客万来となるかと期待したものの、田んぼや畑作業に最適の日なので、人出を危ぶむ声もありました。

それでも１５０名という予想に対し、２００名を越える来場者があった由。

ただ、幼子を育てている、若いお母さんやお父さんの姿が少なかったのが残念です。

加え、住民の育児や生活にかかわるはずの、町役場の職員や議員さんがほとんどいなかったのも残念でした。　被ばく問題は、福島だけの問題ではなく、日本全国の行政につきつけられた優先課題であると、彼等に認識してほしい。

講演会の状況については別の機会にゆずるとして、底抜けに明るい鎌仲監督の表情を伝える写真を載せておきます。
イラク、アメリカ、日本のヒバクシャがおかれている悲惨な現状をつぶさに見てきて、ある意味では地獄とおぼしき修羅場を見て、「明るくなるしかない」という思いに至ったのでしょう。　その「しなやかさ」を感じました。

インドに亡命している老人から、「いつになったらチベットに帰れるか？」と問われたダライ・ラマ法王は、答える前に突然笑い出してしまったと聞いたことがありますが、中国による圧制にチベット人民が苦しむ中で、「笑うっきゃない」という思いに至った法師に共通するものがあるのかもしれません。

講演会のあと、長野市から来られた若いお母さん方から話を聞く機会があり、彼女らは毎月鎌仲監督の作品を観る機会を作り勉強している由。
放射能から子供たちを守りたい、「りんごほっぺの会」だそうです。　端からは疎んじられながらも、社会問題に真摯に向き合う、若いお母さん方に、老齢者としては一筋の希望を感じてしまいます。