ある雑誌の投稿欄で、”小泉首相は売国奴”と題した文を見た。
かなり過激な題をつけるものだと思ったが、アメリカ軍の日本駐留費用の多くを日本国民の税金でまかない、イラク侵略戦争の正当性が実証されないまま、ブッシュの要求に従って自衛隊を派遣、不良債権となった日本の資産をアメリカ資本に売り渡し、テレビ映像からは論理性のない発言や品位のないコメントしか流れてこない。 そういったことを、一つ一つ見ると残念ながら”ホントだなぁ~”頷けてしまったのである。
”純ちゃんが一番”と思っている方には申しわけないが、雲仙・普賢岳噴火災害、北海道・有珠山震災、三宅島災害、神戸震災など、この10年余の間にも国民は色々な被害に遭い苦しんで来ているのである。
首都圏の朝の電車は毎日のように人身(つまりは自殺)事故で遅延していると聞く。 一つ一つの末梢的なことに囚われず高所から判断するのがリーダーの役目だとは思うが、国の最少単位である国民に幸せがなくて国がいかに豊かになれるのか。 年金資金が枯渇するからと、やみくもに就業年齢を65歳まで延ばすというのもおかしい。 人件費の削減に躍起になっている企業が簡単に受け入れることなんかできないし、そんなことをしたら若者の働く場がどんどん少なくなるし、さらに年金を積み立てようとする若者が少なくなるであろう。 老後を金銭的にではなく豊かに暮らせる環境が整っていれば、やみくもに貯金せずに消費拡大にもつながると思う。
アメリカのカントリー歌手の大御所であるウィリーネルソンが、ブッシュのイラク侵略政策に反対して作った曲がインターネットで聞けると知った。 アメリカの中でさえ、このように色々な考え方を持つ人がいるのである。 我々の子孫に豊かな環境を残すためにも、単に組織に迎合するのではなく、今我々にとって何が大事なのか一つ一つ考えて行きたい。 少なくとも国の最高責任者を売国奴などと揶揄されるような政治を行ってほしくない。
(旧徒然日記から転記)
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