アメリカ産牛肉のBSE問題を受けて、吉野屋や松屋など牛丼を売り物にしている店は、急遽トリ丼なるメニューに替えたそうだが、今度は鳥インフルエンザだとか、外食産業は再び荒波にもまれることとなった。
しかし、こういったことだけでなく古い卵や売れ残った牛乳を再生して販売するなど、食物に対する企業や官庁などの管理意識が非常に甘いために繰り返される、偽証に等しい事例がたびたび起きる。
国民の健康を脅かす食材の輸入を禁止し、市場に出すことをすぐに規制するという決断が非常に遅いのである。 要因が特定できないので決められないことだろうが、それ以上に経済に混乱を招くとか、関係企業の経営難を導きたくないという、行政機関の意識が強く、決して国民一人一人の安全を第一に思うものではない。 血液製剤の問題にしろ疑いが出た段階で速やかな判断があれば、被害の拡大は防げたはずである。 ガン検査あるいはガン予防と称して病院に入院すると、新薬や高価な薬漬けで逆に耐性菌が強くなって命を縮める例が多いとも言う。
社会の多種多様な機構は、国民が安全で健やかに生活するためにあるのだが、実際には、組織の経済効果や組織維持をはかることに目を奪われ、人々の安全が逆に脅かされているのである。
いつも思うことだが、”お上が言うことだから”と盲目的に信頼していては長生きできないのである。 食品のみならず、我々が関わるひとつひとつの長所短所や問題点など素人なりに情報を集め判断し、今の自分にとって本当にふさわしいのかを考える習慣を身につけなければいけない。
(旧徒然日記から転記)
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