昨日、正月の残り物のカニを解凍して鍋にしてみた。
いい出汁が出るものだと感心しながら、更にカニを満喫しようと身をこそいで食べようとした所、薬くさい味がした。 冷凍していたものだから腐ってはいないはずだし、そういう臭いではない。ボイルする段階で防腐剤に浸したか、カルキ臭の強い水で洗ったのが、鍋の汁になって舌先に感じられたのだと分かり、一瞬にして興ざめしてしまった。
食料品が生産され運送される過程では、品質を保持するためにいくつもの添加物が使われ、ポストハーベストのように薬品に浸されていることは周知の事実である。 しかし、販売側の一方的な論理で、こういった薬漬けの食べ物やカスのような食材を集めたジャンクフードを、我々は口にしていいのだろうか?
例えば、炭酸飲料の飲みすぎは肥満になるし、骨の脆さの要因にもなるうえ、”切れる”という短絡的に激昂する現代人の社会現象にもつながっているとも言われている。 ハンバーガーなどは、日本の古来から続いていた米飯という習慣をひっくり返してしまい、結果、減反政策などという食料自給率の低下まで招いているのである。
これまでの日本人は”お上に従うこと”や、”組織に迎合すること”を美徳としてきたが、所詮、行政の元を握っている政治家や官僚は自己と仲間の利益のためにだけ働いているのである。
雪印乳業のような偽証が発覚しない限り、企業存続に主点を置き、官僚や職員の第二第三の稼ぎ場所、所謂天下り先として確保することにしか、彼らは注力していないのである。
賞味期限などというのも生産者側の都合であろう。
従前からあった製造年月日を記載し、それから何日経っているか、消費者に判断させるのが本来だと思う。 あてがいぶちで薬漬けの食材を口にすることは身体のみならず心も不健康にさせ、社会の一番小さな単位である家族という成り立ちをも崩壊させることにつながると思う。
あまりにも現代人は食品に対し無防備すぎるのではないか? そこまで人は無知になっていいのだろうか?
自分の健康は自分で守ろう。 一口のカニでそんな思いに浸った一日であった。
(旧徒然日記から転記)
0 件のコメント:
コメントを投稿