寄る年波で、ご多分に漏れず晩酌の習慣がついてしまったが、ウィスキーの類は生に合わず、またビールや日本酒は肥満の原因になると、もっぱら焼酎を飲んできた。
ここで言う焼酎というのは本格焼酎と呼ばれる乙類のことである。 焼酎には甲類・乙類とに分かれ、その醸造方法に違いがあるだけだと云うが、味や香りを楽しむのならやはり乙類であろう。 逆に、酔いたいためだとか、何かと割って飲むというなら甲類で十分である。 そういうすみ分けをした飲み方がいいのであろう。
で、昨年、戸隠のとある宿のご主人から間接的に焼酎の質問があり、幻の焼酎と言われる「魔王」を飲んでみたいと言う。 そこで色々調べているうちに広く酒屋の店頭に並んでいる一般的な銘柄でなく地域に根ざした少量多品種の焼酎を知り、その味の虜になってしまったのである。
どれも繊細ないい香りと味がしており、封を切った都度その一口の感想を記しておけば違いがはっきりするのだが、ついつい旨いと口にふくむ方が先行してしまっているのである。
そんな中で、この一年に飲んだ銘柄をあげてみると、「白玉の露」と「安心院蔵(あじむぐら)」が双璧で、他に「繊月」、「竹山源酔」、「粒露」、「かりゆし」、「桜門」、「石の蔵」、「さつま島美人」、「さつま宝山」、「ゆう」、「太古屋久の島」などがある。
ついでに、購入総額は54千円ほどで月にすると4500円、ほぼ3本、10日で1升、1日に1合飲んでいる勘定になるが、アルコール量からみても日本酒2合程度だから健康上も問題ないであろう。
信濃町の酒屋さんにも焼酎が並び出してはいるが良く知られている銘柄が殆どで、やはり「松尾」や「君の井」など地酒といわれる日本酒が中心である。 黒姫駅前の萬屋酒店さんには宝焼酎の量り売りをしており、これを利用するのも便法の一つであろう。
(旧徒然日記から転記)
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