先月24日、一茶記念館講座に出席して、信州大学名誉教授馬橋良雄さんの、「一茶の『方言雑集』とふるさと北信濃のことば」というお話をうかがった。
講座に参加されていた、大井に住む川島喬一・良江さんという方達が纏められた「一茶の信濃方言と江戸語 - 信濃町・冨が原集落の方言・第4集」を頂いて来たが、やはり講座に出席されていた、上田女子短期大学の大橋敦夫さんという先生が、信州の方言を研究され、その成果があるというので会場で所望させていただいた。
先日、その書物が届いた。 文献名は、「長野県方言関係研究文献目録」となっており、下部には「国語研究倶楽部」と銘打ってある。 同学の大橋研究室の大橋先生と学生方が一緒に数年にわたって研究されて纏められたようである。
内容としては、「市町村毎の方言関連の文献名一覧」として、文献の出版年、出版元、編者 参照ページ等が年代順に記載されており、一番古いのは、「1888.11 岡澤米吉郎 長野縣河中島方言 ・ 東京人類學會誌」とある。
次に、新聞に掲載された記事や投稿を中心とした「スクラップ データファイル」が集められ、その初めには、「1980年 豪雪が育てた方言の宝庫 秋山郷収集調査 信濃毎日新聞」という記事があった。
最後に、一茶記念館講座の講師をされた馬瀬良雄先生の「長野県方言研究史」で、一茶の「方言雑集」など、当日話された項目が細かく記され、会場で十分理解できなかった内容をここで反芻できるものであった。 方言の移り変わりを、ローマ字で記し母音子音が変化していく様などは非常に分かりやすく興味が持てるものである。
文献の一覧の中で、グロータスさんという昔懐かしい名前を見つけることもできた。
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