1976年、早稲田大学に学ぶ学生達が「I/O」というコンピュータ雑誌を発刊していたが、この時の発起人であり編集長であった西和彦氏は、発行方針が合わなかったのであろうか、翌年の1977年6月を最後にI/O(工学社)をやめ、塚本・郡司両名とアスキー社を設立し、1977年7月号を創刊号として「アスキー」を発刊した。 そのアスキー誌が29年続いてきた月刊誌としての発行を今般やめ、別の形に変わるとのことである。
西氏が飛び出したI/Oも、マイコンブームに乗って一般募集したゲームソフトやユーティリティソフトなどを掲載して、それなりに生き抜いて来たが、既に月刊誌として役目は終えてしまっている。
西氏の活躍についてば万民周知のことであろうが、マイクロソフト社の副社長まで登りつめながらも、新しい時代に適応できなかったのは残念であったろう。 逆に、古川、塚本、郡司氏らが、西氏と袂を分かち、形を変えてコンピュータ時代に生きているということは、やはり個人としての資質というか、先見の明があったとも云える。
創刊以来、毎月18日(当初は20日?)になると本屋へ行き、I/Oとアスキーを買うのが楽しみであった。 そして、その後、Oh!PCやマイコンなどの雑誌が続けて発刊されたが、前者のように、必ず買って読むという熱の入った雑誌にはなりえなかった。 やはり30年前を思い起こし、自分のパソコン歴と重ねて見ると懐かしさを感じる。 手元にあるTK-80+BSを取り出して、マシン語を入れてみたくもなったし、AppleIIでルナーランダーでもやってみようかなという気になる。 最終号には、この30年のパソコン時代をサーベイした記事が載っているとのこと、ここ十数年と買っていなかったが最後の号ということで、買ってみようと思う。
さて、懐かしさが手伝って、書棚にある創刊頃のアスキーをイメージに落としてみた。
0 件のコメント:
コメントを投稿