忘れかけていたが、今月は七夕や天の川などが子供たちの世界では話題になる月である。
以前、我が家の客人が黒姫に来られる時に、黒姫であれば星座がよく見えるであろうと、天体望遠鏡を頂いた。 しかし、街灯など町並みの明るさに阻害され、あまり星を見ることができずに、月のクレーターであきらめ、結局望遠鏡はお蔵入りになってしまった。
かつて、千畳敷カールのロープウエイに一番乗りするために駒ヶ根の駐車場で仮眠したことがあったが、あの時の星空は手が届きそうな位に無数の輝きが見られ、大変感動したことがあった。 黒姫でも山の中に入れば、同じような光景を見つけることができるのかもしれない。 八ヶ岳などでは天体観測が出来ることを特色としているペンションがあると聞いたことがあるが、黒姫ではどうなのだろう?
以下、北海道新聞2006年7月5日紙面から
息子しのぶ天文台と別れの日 札幌の夫婦 子供向け、赤平に寄贈 2006/07/05 07:26
いつも天体望遠鏡で夜空を追った息子を交通事故で失い二十二年。札幌市中央区の建設会社「共和総業」(札幌)を営む長尾正次さん(64)が、亡き長男をしのんで自宅に設けた私設天文台が、子供たちの夢をはぐくむ場として、赤平の地で再出発することになった。望遠鏡は三日に、ドームは近く移設し、子供たち向けに企画している科学キャンプなどに活用していく予定だ。
移設は、小型宇宙ロケット開発にも取り組む「植松電機」(赤平)が行っており、同社の敷地内に設置する予定。
私設天文台は、直径三メートルほどのドームに口径四十センチの反射望遠鏡。長尾さんの住宅を兼ねた自社ビル六階の屋上からさらに階段を二階分上がった場所にある。
天文台まで造って長尾さん夫妻が星を眺めるようになったきっかけは、長男正美さんの交通事故死だった。当時十八歳。一九八四年三月、胆振管内豊浦町の国道で買ったばかりの乗用車を運転中、ダンプカーと正面衝突。即死だった。
自然が好きで何よりも星空が大好き。暇さえあれば「星のきれいなところ」に望遠鏡を持って出向いていた。息子の姿を追い求め、遺品の望遠鏡をのぞくうちに、いつしか夫妻も星に魅入られていた。ビル増築に併せて最上部の塔屋上に、家族専用の天文台を造った。
六十歳を超え、いずれは「上れなくなる日が来る」と感じた長尾さん夫妻は、天文台の撤去を決め、活用してくれる人を探した。望遠鏡とドーム合わせて五百万円相当で、移設には数十万円から数百万円が必要だった。
活用先は、なかなか見つからなかったが、相談した厚別区のアマチュア天文家、渡辺和郎さんの協力で、植松電機に寄贈し、移転費用を持ってくれることになった。長尾さん夫妻は「多くの子供たちのために使ってもらえるのが何よりもうれしい」と話している。
1 件のコメント:
なにで検索してこちらに来たのか・・ハッキリしませんが。。
数年前、その息子さんを亡くされたお母様と偶然お会いしました。
場所は「星を見るカルチャーセンター」です。
そこの講師は、望遠鏡寄贈の橋渡しとなったアマチュア天文家の方です。
お母様はその時にカルチャーセンターを知り,入会なさったようです。
そんな悲しい過去があるのに、とっても生き生きとした明るい素敵な方です。
私は随分前にそこをやめましたが、ここの記事、娘さんを通してでもお読みになったでしょうかねぇ。
コメントを投稿