遡ってみると、黒姫を秋に登るのは今度で2回目で、朝の気温は7度であった。 数年前の前回は、黒姫駅の集合場所へ送ってもらう車のフロントガラスについた霜が凍る程寒く、古池では放射冷却現象というのか、湯気が立ち込めるような幻想的な景色が見られたが、今回は暖かく、しかも雲が多くて黒姫山頂も隠れてしまい、今ひとつの古池の景色であった。
事故に備えた保険料として従前は300円の参加費が徴収されていたが、最近なのか今回からなのか知らないが、その額が1000円となっていた。 その代わりというわけではないであろうが、今までなかった行程表やコスモスの種などが渡されていた。 このような行事には、表に現われない掛りというものがあるので応分の費用負担は必要であると思うが、それ以上に、観光協会が少しずつ行事に対する力の入れ方を増してきているようにも感じた。
大橋林道入口には、既に登り始めているのであろう、いつものように登山者の車が所狭しと停まり、今回はツアー登山であろうかバスも停まっていた。
準備体操ののち、7時50分登山を開始。
新道分岐、しなの木と登って、11時にしらたま平に着いた。 別名、ガレキ沢と云われるように小さな瓦礫場なのだが、周辺の草木が増えたのか、あまり瓦礫の印象が今回は少なかった。 また、小さなしらたまの木を確認しないまま通り過ぎてしまった。
山頂には11時50分頃到着。 残念ながら雲が多く、斑尾山の頂上付近がわずかに見えるだけで、野尻湖も信濃町も、飯綱、戸隠、更には北アルプス方面まで何も見えず、わずかに焼山、火打など妙高方面だけが開けていた。
雲海の上に富士山が見えると仰られている方がいたが、富士山山頂は意外と小さくて判断しずらい。
12時40分下山開始。 表登山道を利用した下山は初めての体験であった。 道の脇には巨岩があり、はみ出した根っこを越えると、黒姫乗越への分かれ道に来て、ここからが本格的な下りとなった。
7合目まで一気に降りたが、石や根っこ、段差、結構厳しい下りであった。 道幅も狭い。 両足の太ももの筋肉が攣りそうになったのは初めての経験で、それだけ厳しい道ということであろうと思う。
岩場の暗い箇所に光鱗がわずかに見られた。 この辺はダテカンバやブナの植生地のようだが、木々を見る余裕がなくなり、日の出岩、七曲り上、しなの木と降りて、3時半頃林道に辿り着いた。
御鹿池周遊道路へと下って、童話館前で4時に散会。 来年はもう少し体重を減らし身を軽くして登ろうと反省した登山でした。
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