9月16日に「ガンを越え、めざせ地平線!」というタイトルのエントリーを書いたが、エミコ・シールさんの著書を読んで、癌という一般的には不治と思われている病にかかりながら、「ガンちゃんと仲良くしよう!」という、この目の輝きは何であろうか、11万kmの自転車旅行という偉業より前に、彼女の天性の明るさ、人としての気高さが、その著書から伝わって来て、いつかはお会いしてみたいと思っていた。
そして、ご本人のブログを見ているうちに、ご本人の講演会が開催されると知り、昨日その会場であった東京・渋谷へ行ってきた。
場所は、東急ハンズの隣にある、アウトドアーショップであるモンベル渋谷店ビルであった。
新素材のウエアーやアウトドアーグッズを見ながら時間を潰し、開場30分前に講演会場である5Fサロンへ上がって行った。
ご本人の"気"を是非感じたいと、講演者の真正面になる前席を確保。 まだ誰も来ておらず、これで席が一杯になるのかなと余計なことを考えていたら、講演が始まる頃には一杯になっていた。
初めに、会場であったモンベルの方から、モンベルチャレンジアワードの説明があり、エミコさんが2回目で、1回目はスイス在住の日本人の方で、手作りの手漕ぎボートで大西洋を渡られた由。 大きな冒険へのご褒美というよりは、むしろ冒険の過程にある人々を応援しようとする賞とのことであった。
次に、新聞関係のお仕事をされ、冒険家達の集団であろうか、地平線会議を主宰・幹事されているらしい江本さんという方から、エミコさんを紹介された。 前置きが随分長いなと感じたが、そのうちエミコさんの人となりを聴衆に感じてほしいというお気持ちが強く伝わって来た。 エミコさんの明るさは、育つ過程での艱難辛苦を乗り越えた自信の現れだとも感じたが、イキイキと生きている姿は親から継いできた天性のものかもしれない。
写真家であるというご主人のスティーブさんのカメラ作品を4分のDVD映像にまとめたという、高速道路を走るような駿足の世界一周の映像を見させていただいた。
それから、いよいよエミコさんご本人の登場であったが、もう少し丸みのある方かなと想像していたので、少し自分の思いとは異なる方であった。 大病から生還したわけだから、著書の写真とはだいぶ変わっているのであろう。 でも、朗らかな笑顔や輝く眼差しは、思っていた通りの人であった。
お話は、世界地図にコースを付し、オーストラリア、日本、北米から南米へ南下、アフリカを北上、ヨーロッパを回遊、オセアニアと、旅の写真やエピソード等々、そのごくごく一部であろう紹介をされ、最後に現在住む奈良・柳生里の古民家や畑を写していた。
まだ、自転車の旅は終わっておらず、医者の諫言を受け入れながら続けているとのこと。 旅の結論はまだないのであろうが、ネパールの貧しい子供達へ手を差し伸べたいと仰っていたように、その方向は少しずつ明確になって来ているようだ。
ネパールへ援助されると、絵葉書を購入、寄附ビンにも僅かな志を入れて来たが、その絵葉書の著作権・肖像権侵害にならないよう、重ねたものを↑ここに載せてみた。
まだ、ブログには、具体的な活動についての説明はないようだが、シール夫妻の心に触れたい方がおられれば、是非アクセスしてほしいと思う。
既に読んだ著書だが、是非読んでほしい人の顔が思い出され、数冊追加購入してしまった。 講演会の後は二次会だとか、その多くはサイクリストや冒険家達の集いであろうと、我々は先に会場を後にした。 でも、帰り道は満ち足りた気持ちで溢れていた。 エミコさんのドキュメンタリー番組がすでにテレビで放送されたとのこと。 最後にその映像を購入する手立てがないか確認してくるのを忘れてしまったのだが残念であった。
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