前回の大統領選の時は接戦であったと記憶しているが、アメリカの投票システムは随分と古臭くて、違法操作ができるような環境があるとびっくりしたものだった。 今回は、そういう操作が入り込む隙間もないほど、オバマ旋風が吹き荒れていたのであろう。 アメリカ国民ならず全世界からの期待は大きいはずで、来年以降期待に応える政策が取れるか、来年1月からの4年間が彼にとっての本当の長い戦いになるであろうと思う。
それにしても彼のスピーチを聞くと、あのケネディーの再来を思い出させるが、ケネディーとは違い特別裕福な家の出身でもなく、両親は離婚後亡くなるなど、その育った環境はかなり厳しかったようだ。 それなのにハーバード大ロースクールを卒業し、弁護士としての成果を築くと同時に上院議員に転進。 そんな姿から、アメリカンドリーム、そしてアメリカンヒーローの具現者と国民は見たのかもしれない。
どちらにしても、彼が利権欲しさにイラクやイラン侵攻を続けるのではなく、世界平和へのリーダーとなるのであれば大歓迎である。 それにしても、彼と対等に話しが出来る大臣なり官僚なり、ふさわしい人材は日本政府の中にいるのであろうか? これまでと同じようにアメリカ国債を買い続け、償還を要求しないような、馴れ合い関係だけは続けて欲しくないし、日本国民のためにもならない。 一部でも米国債の償還を要求すれば、消費税率を上げることは必要ないし、医療保険等の充実も図られると思う。
(追記11/5:カナダde日本語→JUNSKYblog2008で勝利宣言の全文とその日本語訳が見られる。 テキストに落としたので、それを見ながら下段のスピーチ映像を見よう(聞こう)。 さして難しいことは言っていないのだが、リンカーンの言葉を挟んだりして聴衆をひきつけている姿は、我々のような遠い存在が見ていてもencourageされてしまう。)
◎Barack Obama Wins / Victory Speech In Chicago Pt 1
◎Barack Obama Wins / Victory Speech In Chicago Pt 2
次の写真はCNNからのもの。 これまで予想された以上に、オバマが勝っているが、女性と40歳前半より若い人達の支持が大きいことが分かる。 人間は歳をとると保守的になることがこれからも分かる。
その結果、上院下院ともに民主党が過半数を抑えたことになる。 結局は、4年間(通産8年間)のブッシュ(政権)にアメリカ国民は訣別を宣言したわけだ。 オバマは初めは国内経済に手をつけ、ブッシュの外交を踏襲(これをフシュウと読んだ大臣が日本にいる)するだろうが、徐々に平和的な解決に目を向けてくれることを願う。
(追記)午後からずっとCNN-TVを見ていたが、アメリカ国内ばかりか世界中で彼の当選を祝う姿を見て、ひょっとしたら彼は新しい時代の寵児になるかもしれないと思った。 世界各地の中継地の中には、日本の小浜市が入っていて、フラダンスを踊る市民の姿が映っていたが、アナウンサーは日本の小さな漁村だと話していた。 そんな浮かれた中で、アメリカが先導したグルジア紛争があるためであろう、ロシアはいまだ明確な表明をしていないようだ。
(さらに追記)ユーチューブを見ていたら、オバマの奥さんの演説ビデオが見つかった。 8月時点で既にオバマ旋風が吹いていたことが分かるし、奥さんのスピーチからもファーストレディーの風格があると読み取れる。 人格と能力を備えた人物の姿であろう。 さぁ、日本の政治家の奥様にこれだけの人がいるであろうか?
MICHELLE OBAMA: Addresses Denver Convention
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