一昨日、「ローフードな(食)生活」という記事を書いたが、家内が「整形外科医が実践した-(新)常識ダイエット」という本を知り合いから借りてきたので読んでみた。
著者は、外科医という職にありながら、50歳台を前に身長177cmに対し89.5kgという体重になり、日中睡魔におそわれたり、手術中に腰の痛みを感じるようになって、減量の必要性を感じたとのこと。 そこではじめたのが朝食バナナダイエットであった由。 結果22kgの減量に成功したと、それまでの経緯や健康な体を得るための工夫をされ、本書をまとめられたようだ。 発行日が2004年2月となっているので、それからだいぶ経過していることになる。
ダイエット本はいろいろあり、信頼するには一歩も二歩も退いて考えなければいけないものがある中で、この本を読みすすめるうちに、これまで知ったナチョラルハイジーンやローフードに共通した認識があり、大変参考になるダイエット本だと思った。
まず人間の消化器官の1日のサイクルを考え、
4時~12時 : 排泄、 12時~20時 : 消化、 20時~4時 : 吸収
という時間割に合わせ食事をしなければならない。 従い、朝は食べないか、空腹感を満たす程度の消化の良い食事に限定され、果物が相応しいこととなる。 そして夕食は夜8時までに終わらせる必要がある。 また食物の内容により、消化される時間がまちまちであることから、生野菜、調理した野菜、米飯という順を守る方が良い。 そして、消化面から食後のデザートとしての果物は不可。 なお、以前にも記したが、酸性食品である人工食品や動物性食品は極力摂らない。 牛乳などは骨粗鬆症に良いと思って飲む人が多いらしいが、本書でも逆の効果があると否定している。 当然、砂糖や炭酸飲料の類も体には毒だ。 本書でダイエットのポイントとしてあげてあった26項目を記そう。
1.朝ふとんから出る前にエクササイズを - 肉体は時間とともに変化する
2.朝起きたら水分の補給を - 朝の水分が大切
3.朝食は果物だけ - 朝食は無理して食べる必要なし
4.牛乳やヨーグルトなどの乳製品は避けよう - 牛乳を飲まない国民は骨粗鬆症が少ない
5.朝起きぬけの”しっかりした”運動は禁止 - まずは軽く体を動かして
6.朝は有酸素運動を中心に行おう
7.ウォーキングをしよう - ウォーキングは優れた全身運動である。
8.おやつやお茶についての正しい認識をもとう - 飲むなら緑茶かウーロン茶
9.会社勤めの人でも運動はできる
10.運動中は自分の脈をチェックしよう
11.活性酸素を出す悪者を避けよう - たばこは百害あって一利なし
12.肩こり体操と腰痛予防法を覚えよう
13.呆け予防法を覚えよう - 体と頭を使おう
14.お酢は体にとっては毒なのです。 - 肉体は本来、酢を拒否する
15.炭水化物を補助的に食べよう - 脂肪の取りすぎこそ肥満の原因
16.たくさんの種類の野菜を生で食べよう - お昼は野菜と炭水化物
17.肉を食べるのは控えよう - 肉類の食べすぎはさまざまな疾病のもと
18.自分が「顆粒球人間」か「リンパ球人間」かを知ろう
19.昼寝をしよう - 15分の昼寝が心身を再生させる
20.夕食は今までどおりの食事内容に野菜を加えて - 夕食と就寝は時間をあけて
21.アルコールの特性を理解しよう
22.生きがいを見つけよう
23.プールへ行こう
24.森は命の泉です - 森林浴は心身をリフレッシュさせる
25.温泉浴を正しく理解しよう
26.スーパー銭湯をじょうずに利用しよう
また著者は、「壮快」という雑誌にも寄稿されていたので、その該当頁だけここに載せておいた。
朝バナナで医師の私は22キロやせ - その2
この雑誌は今年の4月号。 9月であったか、野菜売り場や果物売り場から一斉にバナナが消えてしまったことがある。 歌手か俳優かは知らないが、バナナダイエットで痩せたらしく、それを知った人たちが、我先にとバナナを買い占めていたらしい。 1~2週したら、もう飽きたのか売り場は元に戻っている。 そんな一過性の認識では健康な体を得ることは出来ない。 安易な情報に惑わされ、愚かしい行動に出るより、本書のようにきちんとした実証のあるものから、自分なりの食生活を考えるべきである。
加え、信濃町は「癒し事業」を行っており、「癒し弁当」などというものがあるらしいが、こういうきちんとした食生活と健康生活を志向した内容に基づいた事業にすべきで、単に人集めと思われる「癒し」などは行うべきではないと思う。
今日の暦から : 乾布摩擦で風邪知らず
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