アメリカ次期大統領がオバマに決まったことで、祝福騒ぎはアメリカのみならず世界に広がっていたが、株式市場は依然低迷したまま週末が来てしまった。 選挙戦は市場における好感材料にはならなかったようだ。 そして、ここ数日のHPやブログを見ていると、オバマへの短絡的な期待感に警鐘を鳴らしている文章が目立っている。 確かに、彼はアメリカ国民のための大統領であって、日本人など他国のために存在するわけではない。 オバマは、アメリカ(国民)を守るために一層の保護政策を取るだろうし、あれこれ理由をつけては同盟国に注文をつけてくるかもしれない。 アメリカ国債の日本への更なる買取や償還繰延、イラク派兵や駐留軍費用の更なる要求や旧型軍用機などの押付などというものが、その要求の中にあるかもしれない。 それこそ日本国民の税金の一層の放出であり、アメリカに搾り取られてしまうことになる。 オバマがブッシュより頭脳明晰であるということは、日本首脳は余程真剣に検討を重ねた対米政策を図らねばならないということになる。
さて、そんなアメリカも日本も、政治や社会が喧しくなって何年も経っている。 十年、二十年、否、人によっては五十年や百年と答えるかもしれない。 人それぞれの個人的な感覚、印象といったものがあろう。 車、携帯(電話)、インターネットなどなど、今の世の中は大変便利にはなったが、人と人との付き合い方、健全な心と体を持つための知恵などはどこかに置き去りにされ、人より裕福になることや優位に立つことばかりが好まれて来てしまった。 その挙句が、人と人との争いや小競り合い、殺戮、老人や弱者からの金品詐取といった市井の細事から、非正規雇用といった企業家論理、利権がらみの政治や行政を産んで来てしまっている。
混沌とした、この今の時代を我々の子々孫々に遺すのは、それこそ犯罪行為に等しいと云えるであろう。 唱歌「故郷」にあるような、貧しい生活であっても豊かな心を持っていた時点に遡って、今の時代を考え糾し後世へ伝える必要があろうと思う。 この2ヶ月ほど、色々な場で社会の疑問を解き明かそうと行動する、しなやかな若者に何人も出会った。 東京・渋谷で麻生邸リアリティーツアーを企画した若者を警察が不当逮捕した(北朝鮮による拉致に相当する行為だが)が、62億円の価値があるという麻生首相が住む豪邸に単純に疑問を持った若者たちも、そういうしなやかな若者たちである。 昔の学生運動や労働運動のような「闘い」ではなく、疑問に思ったことを伝え合い理解し合い、選挙などで合法的に社会を変えて行きたいと、彼らは願っているのである。
そんなことを書くつもりではなかった。 人間が生きる中で大事なことは「平和と健康」ではないかと言いたかった。 どんな理由があれ、イラク侵攻による殺戮や北朝鮮の外国人拉致も許される問題ではない。 そういうことが起きないための方策を考えた時、「平和」という切り口しかないことが分かって来る。 そして、個人に視点を落とした時、一番大事なものは「健康」である。 それは体の健康でもあり、心の健康でもある。 平和と健康を希求する社会であれば、喧しさなどはどこかに霧散してしまう。
その「平和と健康」を人生の両輪として活動されているのが、この所たびたび記しているきくちゆみさん・森田玄さんなのである。 お二人のあの熱情と行動力には頭がさがる思いがする。 彼らを揶揄するブログなどでは、「ニューエージャー」とか、「物証のない空言ばかり言っている」などと全てを否定しており、全否定することで快感を味わっているようにも感じられる。 物の考え方は多様で黒と白に分けられるものでない。 ある時はもっともと思え、ある時は承服できなこともある。 そういう中でも前向きに社会の良化を願っているのである。 「闘う」or「全否定」ではなく、相手の話を聞きながら、お互い理解できる部分を探り合い、共に歩む術を探そうとしているのである。 そこには「上質な人(human being)としての格」が感じられる。 「嘘」や「否定」に彩られた言動は何も産まず、一層混迷とした社会を作り出していると、今の社会(政治など)を見れば容易に理解することが出来る筈。
先日参加した9.11真相究明国際会議の様子を伝える写真がこちらに掲載されている。 当然、被写体にはなりにくいのだが、一応自分の姿は写っていなくて一安心。
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