かねてより地震や津波に弱いと言われてきた中部電力・浜岡原発から60km先にある浜名湖西岸の湖西市の三上市長が危険な原発の廃止を求めていると、後援会が作成されたらしいチラシを先日入手しました。
これだけ積極的に原発の問題点を究明し反意を示している自治体の長は居られないでしょう。 そのチラシの掲載項目を上げると、
1.人間にはミスがあります。 想定ミスも、操作ミスも。
2.テロや飛行機墜落の想定はされていません。
3.戦争の標的は国防上無くさねばなりません。
4.日本は地震大国、津波大国。
5.原発は決して安価では有りません。
6.使用済み核燃料の処分先はまだ決まっていません。
7.原発こそ地球環境破壊の元凶なのです。
この7項目を見ただけでも原発の存在に誰もが危うい気持ちを持たれることでしょう。 地球という生命体の存在すら危ぶんでしまう原子力技術(原発+核兵器)に拘泥する人々の思考はどうなっているのでしょう? 一人の命はたかだか100年。 今生きている我々が原発エネルギーで高い経済力や豊かな生活を享受したとしても、放射性廃棄物がそこかしこに存在することになったり、国家紛争に原子力(核)が使われることになれば、将来の日本を支える子供や孫達の生命すら危険に貶めてしまうことになります。 孫子の命が大事だと思うのであれば原発や核兵器はあってはならないのです。
三上市長が言われている中で、飛行機やミサイルが原子力発電所に落ちたり、狙い撃ちされたらという言葉には私も以前から危惧していました。 隣の北朝鮮は特異な国家ですし、種々問題を抱えている中国の軍事力は相当の規模で拡大しているようです。 軍隊組織が大きくなればなるほど、正しく管理、統率されずにミスや誤った判断が起きる可能性はどんどん増えていきますし、電子兵器は一瞬のミスが大きな災害や死を引き起こします。 だからこちらも抗する核兵器を持つのだという主張はその答になっていませんし、軍拡競争の成れの果ては双方の自滅でしょう。
ロシアのウラジオストック港外には老朽化した原子力潜水艦が海底に廃棄されているとニュースで見た覚えがあります。 ロシア以外でも事故を起こした原子力潜水艦が海底に沈んでいる所があることでしょう。 地球上の原発施設から出る冷却水の中には放射能を帯び汚染されて海に流れているかもしれません。 原子力は軍事であれ平和利用であれ、環境汚染の最たるもので、しかもその害は人類がかつて経験していない何万年超というスパンで続くのです。
もし原子力が、人類が容易に制御できるエネルギーであれば全く問題はありません。 でも、スリーマイル島、チェルノブイリ、福島などを見てくると、原子力技術には何の進歩もなく、その弊害ばかりが膨らんでいるのです。 正常な判断力を持っている人間であれば、地球上の生命体を破滅に導く原子力にNOと言うのは当然です。
先日(11日)、新宿周辺で反原発デモが実施されました。 ブログを見ていますと、原発推進派の有象無象グループや官憲がデモ参加者を挑発し不当逮捕に協力したとのことです。 孫子の時代にツケを残すような無法な所作がよく出来るものだと呆れてしまいます。
次に実施される19日の反原発デモではかかるようなことがないことを祈りたいです。 でも、これまでデモに参加した経験から、デモ参加者の中には色々な考えを持つ方がいると思われます。 当然、原発推進派や官憲のスパイのような人間もいるだろうし、反原発デモの流れを乱す目的でデモに参加している人もいるでしょう。 集会やデモに参加している人々は一様ではありません。 従い、一見の参加者同士で意見を交換するのはちょっと危険な感じがします。 また、デモを警備していることになっている警察官の五月蝿い指示にいちいち反応せず無視し続けることも大事です。 挑発するグループが近づくことも考えられ、自分を戒める意味でも、
「独立独歩唯我独尊」
でデモ行進には参加したいと思います。
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