「信濃路自然歩道」とネット検索すると、長野県内のあちこちの地域で呼称されており、特定の地域や道を示すものではないようだ。 「中部北部自然歩道」というのは環境省が設置しているようだが、環境省のページへ行っても、その具体的な計画内容は分からなかった。
この所の晴天続きのおかげで道は乾いており歩きやすい。 下草を刈ったような形跡があり、手入れが行き届いているなと思っていたら、ロッジしらかばの高力さんがビーバー(エンジン付き草刈機)をかついで戻ってくる所に出会った。 黒姫山登山道の管理もそうだが、こうやって我々の目に触れない所で手を入れてくれているおかげで、心配なく歩けるのであろう。 高沢付近で熊が出たと聞いていたので聞くと、熊の臭いはしていないとのこと。
たくさんのヤブ蚊に悩まされながら、東北電力の送水管を越えた。 高沢発電所の真上である。
本当は立入禁止なのであろうが、東北電力の施設から見ることができる、妙高山の裾野や杉野原の眺望がすばらしい。 斑尾の横、遠くには鍋倉山であろう、さらに遠くには北越の峰峯が幾重にも連なり気持ちの良い風景であった。 とうに盛りを越えた山アジサイの花だが、いまだその青さをたくわえていた。
地雷也洞窟の先からは崩落があり、道も狭いので気をつける必要がある。 ここも一時、土砂崩れで通行禁止になっていたらしいが、僅かに積もった土砂の上を越えて通れるようになっている。
それにしても、この付近の道の管理が不十分といつも感じる。 道の管理が東北電力なのか信濃町かは分からないが、もう少し崩落した石の片付けや危険表示があっても良いと思う。 土管のトンネルもあまりいい気持ちがしない。 高力さんのような方の善意にのっているだけでは、十分な維持管理ができないであろうと思う。
この苗名滝への道から水沢川に沿って住んでいたサンカの人々の物語があるというのに、これを黒姫のイメージとして大きなプロジェクトを企画しないのは勿体ないと常々思う。
高沢地区に下りてくると、関川沿いの畑には、秋の実りを迎えようとする稲やそばが生っていた。
高沢から歩いて町営駐車場へ戻る時、コスモス園との分かれ道に、行先板があり苗名滝5.7kmと表示されていた。 ものによっては7.4kmとか7kmと表示されているものがあり、正確な距離数はいくつなのだろうか分からない。 因みに苗名滝まで8800歩であったので6km前後が正解なのかもしれない。
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