黒姫童話館が開館したのは1991年8月10日であったと思うから、早や16年が経過したことになる。 町民、特に子供達のための十分な図書館が町にないのに、何故童話館を作るのか我々も合点がいかなかったが、一応見ておこうと開館の数日前に訪ねたことがあった。(開館後、一般車両は入れません)
そして、開館の前日であったと思うが、新聞の朝刊の間に次のチラシが配布されたのであった。
これは、黒姫瑞穂に住む童話作家であり翻訳家の矢川澄子さんが、童話館建設の問題点を町民に訴えたものである。 この時、町内でどのような動きがあったか知らないが、バブルの終焉期であったか、まだ箱物行政が幅を利かしていたのであろう。 当初の計画事業費は10億円だったらしいが、童話館関係の年間収入は現在500万円程度だから、もし借入れにたよった建設であったとしたら、営業的にみても十分な効果を出していないと容易に予測できる。 その後、家内は何度か矢川さんにお会いしていたが、開館後の発言は聞いていないようだ。
亡くなられてしまった矢川さんの想いに誰も関心を持っていないであろうが、このチラシをここに残すことで、少しでも彼女の真意に触れる人が出て来ることを望みたい。
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