今日の暦から : | カキは貝の中でも栄養価は大 |
足腰から老化がはじまる |
先月25日から、人に云わせると、"しなくてもいい"お接待をして来たが、昨日、成田空港へ客人を送ることで終わった。 今朝まだ疲れて寝ている間に電話のベルが鳴っていたので、彼らは無事に帰り着いたようだ。
今朝は、家内とお互いをねぎらう朝となった。
途中、病気や事故などの心配もあり、他人の「不要な世話だね」という言葉もあったが、色々見えない体験が出来たという点では我々にとって良かったかもしれない。 特に、これから老人の世界に入って行く自分達としての気構えとか、注意したいことなどをまざまざと教えてくれたようにも感じた。
でも、しかし、繰言は多い。 何の目的があって彼らが日本へ来たのか分からず、京都の寺社仏閣や日本庭園にも興味を示さない。 寿司は食べたが、総じて日本食は嫌がり、肉を所望。 味覚音痴ではないかと思えるほど、塩や砂糖を大量に使う。 緑茶に砂糖を入れたのにはまいった。 野菜や果物は食べない。 牛乳にアレルギーがあると言いながら、ソフトクリームやスープなどは食べる。 あれこれ算段して食事を準備をすれば、ホリデーなのに、何故そんなに忙しく働くのかと聞いて来る。
英国人全てが同じだとは思わないが、かなりの部分をこの客人が代表しているように感じる。 イギリスに駐在した方が、イギリスの食事は美味しくないとよく言っているが、これも当たっていると思う。 彼らの美的感覚は、綺麗にお膳立てされたテーブルで食事をすることだし、人工的に造られたイングリッシュ・ガーデンを楽しむことなのだ。 出汁取りから始まる和食の味わい深さや、自然の中の美に対する感性が全くないのだ。
明治維新後、西洋に追いつき追い越せとやって来た日本だが、社会制度や政治の世界など未熟な部分が未だ多いものの、日本人の感性は西洋よりもっと数段上を行っており、もっと深みがあると、日本人は自信を持っていいように思う。 発情したオスがメスを追うような西洋人の若者の腕にぶら下がる、日本の若いお嬢さん方はナンセンスとしか言いようがない。
成田空港に比較的近い所でと、旅の思い出の最後に、東京ディズニーランド脇の豪勢なホテルに宿泊してもらった。 ホテルの部屋に入ると世話なしなのだが、逆にこちらが手持ちぶたさになってしまった。 将来来る場所でもないので、後学のためディズニーシーなるものを見てみようと二人だけで入園してきた。 しかし、何が面白いのか楽しいのか分からない。 ブロードウエイミュージックという劇場に入ったが、鼓膜が破れそうな音量でバンド演奏やにわか歌手の歌声を聞かされ、苦痛の30分であった。 ここには日本古来の侘び寂びや静の世界はない。 池では水と火を使ったアトラクションがあったが、綺麗ではあるものの心に響くものは何もない。 ここも造られた世界に酔う人々の存在を知り、場違いに来てしまったと、早々にホテルへ戻った。 再び、この地に足を踏み入れることはない。 そうは言っても来た証拠に撮った写真の一部をここに残そう。
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