昨日書いた「冷えとり健康法」の項を読んで「頭寒足熱」という言葉を思い出された方が居られるだろう。 確かに四字熟語としては知っていても、頭を冷やして足を温めるということの本当の意味を知っている方は意外に少ないのではないかと思う。 足元を温めるというのは汗と一緒に出る毒を出しやすくするということで、足の次に毒が出ているのは腰周りだと、その毒をだぼだぼの衣服を着て首周りから出し易くするのが、2つ目の冷えとり術だとのことである。
したがい、絹+木綿の靴下の重ね履きに加え、腕の裾は広く開けた状態にし、しかも襟首も閉めたりマフラーなどしない方が良いということだ。 タートルネックのセーターなどは首から毒が出さずに滞留させてしまうので体に悪い。 また寒さを防ぐ帽子の着用も勧められないとのことである。
「冷えとり健康法」を紹介してくださった韓国の友人は、5年以上この健康法をやってきたらしいが、マイナス4度のソウルでズボン下は4枚履いているものの上半身は上着を含め3枚しか着ていない。 それなのに両手も首も温かい。 もう何年もやっているという冷えとりグッズのショップの方は半袖のブラウスで、さすが外出の時はコートを着ていたがマフラーなどは着用していなかった。 それでも寒くなく、腕は温かいのであった。 「冷えとり」はまだ2ヶ月に満たない健康法だが、そういった実例を参考にこの冬は頭寒足熱を実践して行きたい。
先月、韓国の旅の途中で、韓国の「福岡正信」と称せられるハンオンシックという方を訪ねた。山奥の高度500m位の所にある粗末な住まいに暮らし、自然農法を実践されている方だが、17万5千の病気が人間を生かす作用として働いているとのことで、病気を体が受け入れて、それがそのまま出て行くような体質作りが必要だと説いておられた。 毎日の食事は体温が上がる昼頃になってから食べるもので、朝食は消化吸収サイクルを壊すもので、それこそ毒だと話されていた。 人間にとって大事なことは、「食事、排泄、仕事、睡眠、喜び」だとも仰っていた。 それを聞いてから確信が持てたと我々も朝食は果物のみとすることにした。 そういった体の健康への道理は、「冷えとり」にも通じているように思う。
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